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恋愛模様
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ねぇ阿部君。ホントはすごく大好きなんだよ。
どうしたら伝わるのかな。
神様、阿部君と両思いになれますように…。

「三橋〜!!帰りにコンビニ寄って帰ろ〜」
田島が三橋に声をかけた。
「うん…。すっすぐきっ着替えるから」
三橋は何をするにも遅い。三橋が上着を脱いでる間に田島はもう帰りの支度をしていた。
他の部員も皆、着替え終わっていた。
三橋が制服のズボンを履こうとすると泉が突然声をかけて来た。
「最近三橋と田島って仲いいよな。いつも一緒に帰ってるしさ」
三橋はドキッとしてなんと答えていいのかわからなくなってしまった。
三橋がおどおどしていると田島がすがさず
「俺達気が合うんだよな」と答えてくれた。泉と田島が話しをしている間、三橋は阿部のことが気になってしかたがなかった。今の泉の話しを聞いて阿部も同じことを思ってくれたのか。田島と仲がいいことに少しでもヤキモキを焼いてくれたらいいなと思うけど。チラリと見た阿部は音楽を聞いていて泉の話しなど聞こえていない様子だ。それがいいのか悪いのか分からないが自分のことなんて興味がないと言われているようでなんだか涙が出て来た。
「三橋!!何泣いてんだよ!?」
三橋が泣いていることに気が付いた田島がすぐに三橋に駆け寄った。
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