捧げ物

君には勝てない
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「花井…くん…。お腹痛い…からッ…もぉ…帰っていい…?はぁッ…はぁッ…ひぃッ…」

自分の意思とは関係なく出てしまう喘ぎ声を奥歯で噛みしめながら、三橋は必死に花井に頼んだ。

試験も近いということで、軽くミーティングだけしたら解散しようと思っていたので、花井は快く頷いた。というより、顔も赤く、動悸も激しい三橋にこれ以上居られても迷惑なだけだ。
阿部に押し付けて早く帰らせた方がミーティングも早くすむ。阿部には後で話をすればいい。

花井は二人を部室から追い出すとミーティングを始めた。
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