捧げ物

僕には足りない色がある
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「俺のこと、水谷だと思っていいから…。酷いこととか、痛いこととか、全然平気だし…。栄口の好きなことしていいからさ」

なんとか平然を装って軽口を叩くよにうに言ってみたけど、俺の手の平は緊張の為なのか、かなり汗ばんでいた。
口の中が乾いて、言葉が上手く出てこない。
それでもなんとか栄口をその気にさせたい俺は必死だった。

「嫌になったらすぐにやめていいから!!」

俺の必死な思いが伝わったのか、それともそんな俺のを哀れに思ったのかわからないが、こうして俺と栄口の身体だけの関係が始まった。
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