捧げ物
□キライ、キライだけどスキ
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「泉…。昨日、オナニーしただろ?」
「してないよ…」
泉は浜田の部屋で取り調べのようにきつく尋問されていた。
「隠したって分かるんだからな」
泉は身体を小さく丸めてしらばふくれた。
浜田と初めてセックスをした日にオナニーは禁止だと約束させられた。理不尽だと文句を言ったが結局浜田に丸め込まれるような形で承諾してしまった。しかし、やっぱり泉だって思春期の男子だ。一人でいて我慢出来ないこともある。泉もはじめのうちは我慢していたがそのうち我慢出来なくなって時々してしまう。でも、必ず浜田に見つかって「お仕置き」をされてしまうのだ。だから最近はしないように気をつけていたが昨日、ついにやってしまった。
正直に言ってしまえばよかったのに、どうしても素直になれなくて嘘をついてしまう。
「はぁ…。泉は何時からそんな悪い子になったの?」
浜田はため息をつきながら諭すような言い方をした。
なんか涙が出てくる。
浜田に怒られると、なんだか本当にいけないことをしたなって思う。オナニーくらい悪いことじゃないと思うけど…。
「最近…部活…忙しくて…浜田…全然…相手にしてくれなかったから…我慢出来なくて…ごめんなさい…」