捧げ物

ヒミツのお薬
1ページ/7ページ

田島は凄い。何が凄いって試合中も「打つ」
と言ったら打つ。時々田島が手の届かない遠い存在に思うことがある。西浦に決めたのも家から近いと言う理由だし。単純そうで以外と何考えてるのかわからない。性欲と食欲しかないように思えるんだけど…。

部活が終わった後、阿部に突然、トイレ来いと言われた。よく、分からなかったが、とりあえずついて行くと、阿部は鞄から小さなビンと、ピンクローターを取り出した。
「お前、学校に何持って来てるんだよ!!早くしまえよ!!」
俺が叫ぶと、
「静かにしろって。これはビ、ヤ、ク。知ってるだろ?で、こっちがローター。」
阿部は媚薬とローターを交互にかざしながら説明をしだした。そんなことはいいからそれをどっかにやってくれ。誰か来たらどうするんだよ。俺は小さな声で、
「媚薬って言っても効き目なんてないだろ?」
って馬鹿にしたら、チッと二回舌打ちをして、
「三橋に使ってみたんだけど、2、3滴でかなり効いた。普段絶対しないようなこととかしてくれたし。な、花井も田島に使ってみろって」
本気ですか?あの田島に媚薬ですか?三橋ならまだ可愛いげもあるかもしれないけど田島だよ?
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ