捧げ物
□ヒミツのお薬
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こんな物を使って、田島をその気にするのもなんだか卑怯な気がする。だいたい、効き目があるのかも分からないし、体に影響はないのだろうか。阿部は三橋に使ったと言っていたが、本当に大丈夫なのか？だけど、官能的に乱れる田島をみたいという気持ちはある。普段は恥ずかしげもなく、パッと脱いで、あっというまに田島に主導権を奪われてしまう。一回くらいならいいか。最後だと思うと気が大きくなって来た。ゴクッと唾を飲み込むと鞄から取り出した媚薬を３滴程、田島のコップに入れた。コーラの泡と混ざり合って分からなくなった。味は変わらないのか？気になった俺は、何も考えずにそのまま、媚薬入りのコーラを一口飲んでいた。
「ああぁぁぁ！！」
気付いた時にはもう遅い。俺が叫ぶと田島が戻って来た。
「あぁコーラ飲んでる。俺にも頂戴！！」
と言って、俺が飲んだコーラをゴクゴクと一滴残らず飲み干した。
一口か二口くらいのつもりだったのに…。まさか全部飲むとは思わなかった。計算外のことばかりだ。それも全部、阿部が余計なものを渡すからだ！俺が阿部に怒りをぶつけていると、田島が服を脱いでいた。
「おい！何で脱いでるんだよ」
俺が聞くと、トロンとした顔をして、舌ったらずな喋り方で答えた。