捧げ物

ヒミツのお薬
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「とりあえずこれやるから、使ってみろよ」
と肩を叩いて行ってしまった。
部室に戻ると田島以外帰ったらしく、一人長椅子に寝ていた。ぐっすり寝ている田島を見ていると試合中の田島は想像出来ない。よだれを垂らしながら小さな子供のように幸せそうに、寝ている。起こすのは可愛そうだが仕方が無い。
「田島、起きろ。泊まりに来るんだろ」
俺は田島の体を揺すった 「う…ん。行…く。」
手で口元のよだれを拭くと枕にしていた鞄を持って、ふらふらした足取りで部室から出て行った。
俺の家に着くと、「おじゃまします」と言って入って行った。
「明後日まで誰もいないから」
田島はふ〜ん。と、興味なさそうにつぶやきながら俺の部屋に入って行ってた。
「花井、腹減った。なんか持って来て」
ニコッと笑いながら言われたら逆らえ無い。仕方なく作りおきしてあったカレーを温めて、炊いてあったご飯にかけて二人分持っていった。
「うまそ〜!!いただきます」
田島は夢中で食べ始めた。口の端にご飯つぶが付いて、皿からもボロボロとこぼれている。
「落ち着いて、食べろよ」
と言いながら食事が終わった。その後田島に先に風呂に入るように言って、俺は食べ終わった皿をキッチンで洗っていた。田島が風呂から出た後、すぐに俺も入った。15分ほどですぐに出た。そして、蔵庫から冷えたコーラをコップに入れて部屋に持って行った。
部屋に入ると田島の姿がなかった。トイレにでも行ったのか?その時ふと、阿部から渡された媚薬とローターのことを思い出した。
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