noVels-dream-
□まよなか。
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私はきっと、
あなたに会うため生まれてきたんだよ。
言葉なんて、いらない。
こうやって、ふたりで寄り添って、お互いのあたたかさを感じるだけで、
心の、いちばん奥でつながる。
ひとりで、悔しくて、どうしようもなくって、泣こうとしたけど、
涙は ほんの少しで。
そんなときでも、もし、もしもの話だけど、
あなたがそっと抱きしめてくれたのなら、
私は、大声を上げて泣くんだ。
「悲しいの?」
優しくたずねるあなたの目は、私をしっかりと見つめてくれていて。
「悲しいけど、悲しくないよ」
そんな私のおかしな本心も、ほほえんで包み込んでくれるんだね。
好き、とか、愛してる、なんかじゃ 足りない。
もっと、もっと、
あなたの、すべてを。