短かい物語たち

□拍手
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普通娘と新羅さん

「何てこったあァ!!」

「えっ、どうしたのさ、そんな大声出して…」

「ちょこが、チョコがあぁ…」

「…あぁ、溶けちゃったのね」

「僕のチョコが…貰い物のゴディバだったのに…!」

「えー、もったいない」

「あぁっ、飴も溶けてるじゃないか!!」

「…夏にはきっと良くある事だよ、そんなに落ち込まないで、ね?」

「もうだめだ…この夏僕はやっていけない…」

「んー、最終手段で冷凍庫に入れてみる?」

「…うん」

「よし、じゃあ冷凍庫の所に行こうか」

「チョコを…飴を…頼んだよ新羅!」

「まかせといて!」

「……こんな所に冷凍庫あったっけ?」

「前にこっそり持ってきたの」

「おー。さすが新羅」

「うん、じゃ入れ………あー」

「どうした」

「…なにやらショッキングピンクな物体が眠っておられた」

「あー」

「入れっぱなしにしてたのかな…いやでもこんな物作ったっけ?こんなきっついピンク…」

「…夏にはよくある事さ」

「あー」


in真夏の理科室
(てか此処めっちゃ暑い)
(理科室だからねー)
(…それどうする?)
(もっかい入れとこう)
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