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壱、お茶会in伊達工業。



「あ、二口くんだ」

「あれ、先輩」

「二口くんも飲み物買いに?」

「そうっすよー」

「ねえ二口くん、時間ある?」

「あと五分ぐらいは」

「私とお茶会しない?」

「え、今からっスか」

「今からです。飲み物くらい、おねーさんが奢ってあげよう」

「…次、普通に授業ありますよね」

「いやー次の数学サボりたくてさー…あ、あの背が高いのって青根くんだよね。そうだ青根くんも誘おう」

「三年生がそんなんでいいんスか」

「一年に一回位はいーんです、おーい青根くーん」ひらひら

「!…?」トコトコ

「次サボってお茶会しよ?」

「!?」

「開催場所は屋上です、今日天気良いから気持ち良いと思うよー」

「センパーイ、飲み物なんにするんスかー?」

「あら二口くん乗り気!私ミルクティーにするー」

「…!」わたわた

「青根くんは何飲むー?おねーさんの奢りよー」

「青根、諦めろ」

「…、……」ピッ、ガコン

「やだ青根くん、イチゴオレとか可愛い」

「意外っすよね」

「…」

「二口くんは何にする?」

「アクエリっす」ガコン

「…普通だね」

「俺に変な期待をしないで下さい」

「青根くんがイチゴオレなら、二口くんはバナナオレかなとか…」

「どういう理屈っすか」

「!…、」ちょいちょい、

「なにー?青根くん」

「…!」指差し

「あっやだちょっと隠れて!」しゅばっ
※自販機の裏に隠れる

「なんスかいきなり」ごそ、
※とりあえず隣に潜り込む

「…!」わたわた
※隠れる場所が無くなって慌てる

「見つかったら大変」※小声

「は?」※小声

『青根!』

「!」びくっ

「ああ、青根君が捕まってしまった…!」※小声

「この声って鎌先さんですよね」※小声

『マネージャー見なかったか?』

「見てない見てない見てない見てない」※小声

「先輩を捕まえに来たんスか」※小声

「厄介な事に、サボろうとすると大体解るみたいなんだよね」※小声

「それ先輩センサーでも付いてんじゃないっスか」※小声

『見てねえか?』

「…!」ぶんぶん※縦

『そっか、悪かったな』

「…」ぶんぶん※横

『もう授業始まるからな、ちゃんと出ろよ?』

「…!」こくこく

「……行ったかな」ひょこ

「行きましたね」ひょい

「!…」ちょいちょい

「え、戻ってきた?」しゅば

「うわ先輩素早いっスね、戻ってきてないっすよ」

「…!」こくこく

「本当に?」

「…」指差しっ

「ああ、もう授業始まるみたいっすよ」

「わっ大変!先生方に見つかる前に屋上行こ!」

「はーい」

「…」こくこく

「ほらダッシュダッシュ!」


お茶会in伊達工業
屋上でお茶会開催

(ちなみに、断ってたらどうしたんスか?)
(え、練習量5倍)
((来て良かった…!))
(…!)ガタガタ

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