他ジャンルbook
□たっちゆー
1ページ/1ページ
会話文多め!
スラムでのとある日。
「郷田くんやい」
「あァ?何だ悠」
スラムでサボっていた郷田の元に、悠がやって来て唐突に言った。
「ちょっと押し倒されてくれ」
「は?え?」
「だから、ちょっと押し倒されてくれと言っているんだ!」
「ちょっと待ってくれ意図が見えねェ」
突拍子も無いお願いに、それはこの真昼間から俺とそういう事したいのかと割と本気で焦っていると、悠が詰め寄りながら本心を告げてきた。
「その腹筋さわらせてくれ!」
「…そういうことかよ」
「さいです」
きらりとした瞳で言われ、一気に脱力する。
期待した俺が馬鹿だったか。
「何でそんな事…」
「いやだって、無性に触りたくなったから数学抜け出して来たのに」
「…は?」
「何でドン引きするかな」
「い、や引いてねぇけどよ…珍しくねェか?お前からスキンシップ求めんの」
「たまには良くない?ついでにくびれ触りたい、というか男の癖にくびれあるってどうなのよ」
「…あるからあるんだろうな」
「地味に羨ましい!ってことでさぁ!さわらせてくれ」
「お…おぉ」
仕方なく少々草臥れたソファに横になると、すぐに悠が馬乗りになってきた。
「、う」
「む、思ってたより堅い」
「あー、まァ腹筋だしな…」
ぺたり、ぺたりと形を確認するように悠の細い指が腹筋の上を滑る。くすぐってぇ、
「何したらこういう風になるのかね、走りこみとか?」
「走り込みつーか、普通に腹筋とか…」
「うわっなんだこのくびれ!想像以上だ…!」
「話聞けよオイ」
「うっわ…うわああ羨ましいィ!!」
正直ぐったりしてきた、そんな時。
悠が俺のくびれを思いっきり掴んできた。
力抜いてたから物っ凄い激痛が走った。握力いくつだコイツ
「いっ…てぇな!おまっ思いっきり掴むんじゃねぇ!」
「あ、ごめん…だがすっきりした」
「悠、お前何がしたかったんだ…」
「や、本当に触りたかっただけだから。じゃ、私行くわ」
次の理科受けたいし、と俺の上から退こうとする悠。
その左手を、ぐいと掴んだ。
動作を邪魔された悠が、むっとした顔でこっちを向く。
「…何かな郷田くん」
振り向いた悠の顔が、一瞬にして引きつる。
ついでに、冷や汗が伝ったのがわかった。
何故って、俺がそれはもう爽やかな笑みを浮かべているからだろう。
俺を見たまま固まった悠に、お返しとばかりに声を掛ける。
「俺は散々さわらせてやったんだ…次は、俺の番だろ?」
笑みを浮かべたまま、固まったままの悠を逆に押し倒した。
Touch You!
(ちょ!どこ触ってんの!)
(どこって…言って欲しいのか?)
(本当ゴメンって!)
(まだまだ離さねェぜ?)
(許してぇえぇ)
atogaki...
ナイスくびれ(笑)
というか男子は骨格の影響でくびれは…
というお話を聞いたことがあるようなないような