Black Block
□抱きしめたい
2ページ/3ページ
「失礼致します、これはこれはお客人でしたか!出直しを」
「かっ構わん、入れアグニ」
後ろから羽交い締めにされているシエルは、琥珀の執事に手を挙げた。
「おぁぁぁ!!シィエルゥゥ!!誰だっそいつは!!」
「ソーマ様っいけません!」
アグニの制止を振り切って、シエル(に抱き着いているアロイス)に飛び掛かった。
ギャーギャー騒ぐ主らを横目に、慌てふためくアグニに、セバスチャンは笑いかける。
「落ち着いてください」
「しかしっ…」
「構わん、主も楽しそうだ」
「貴方があの方の執事殿?大変失礼仕った…」
「トランシー家執事、クロード・フォースタスだ。以後よしなに」
「セバスチャン!こいつらをどうにかしろ!!」
まったりと自己紹介を交わそうというところで、主組の一人がキレそうになっている。
「仕方ありませんね」
「シ〜〜エルゥゥゥゥゥ〜〜!」
「ゲッ」
またも扉から飛び込んできたのは…
→