管理人小説(テイルズ)
□第5話
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「まぁそこまで言うなら仕方ないなぁ」
そういうとジーニアスは呪文のような言葉をつぶやいている…
「ファイヤーボール!」
「ジーニアスまじすげぇなあ!なぁどうやるんだ?俺にも教えてくれよ!」
「内人には多分無理じゃないかなぁ?魔力が感じられないし、だいたい魔法はエルフやハーフエルフが使うものだしね、まぁたまに使える人間もいるけどね」
でも確か女神様が俺は使えるようにしてくれたって言ってたし…
「ファイヤーボール!……あれっ?ファイヤーボール!出ない……なぜだ?」
「ほらやっぱりね僕は内人から魔力をぜんぜん感じないからね」
あれ〜?女神様?俺、魔法使えないじゃん…
使えるって言ったのに〜
「まぁ諦めなよ、それに内人はボクシングだけでもだいぶ強いよ」
「ブーブー、なんか納得いかねーなぁ」
俺は道にある石を思いっきり蹴飛ばした
ゴンッ
なんか鈍い音が……
「ウゥーー」
唸り声……?
ガサガサ、草むらから二匹のオオカミみたいな生き物が現れた
しかしオオカミにしちゃ無茶苦茶デカイ
「なぁ…ジーニアス?あれはなんだ?」
「ウルフだね…モンスターだよ…それに怒ってる気がするんだけど…」
片方のウルフにはこぶがある…
「内人!ジーニアス!来るぞ!」
ロイドがそういうとウルフが飛び掛かってきた
「うわぁ!危ねー!」
俺は反応が遅れたが間一髪で避けた
「内人!戦うぞ!」
「お、おう!」
「片方は俺に任せろ!」
ロイドはそういうとウルフにむかって行った
俺はもう一匹のウルフと向き合った
前にドラゴンと戦った時と近い感覚が胸に沸き上がった
「おら来いよ!」
勝負は一瞬で決まった
ウルフが俺に飛び掛かってきた
俺はウルフの開いてる口に右ストレートを撃ち込み空中で少し止まってるところに下から突き上がるアッパーを腹に撃ち込んだ
メキメキメキ!
骨が軋む音が聞こえウルフはその場に倒れ込んでしばらくぴくぴくしていたがやがて動かなくなった…
ロイドはウルフの飛び掛かかりを剣で止めウルフのバランスが崩れた瞬間を狙い木刀を振るった
ロイドはウルフの弱点を知ってるらしく
的確に攻撃した
そしてとうとう動かなくなった
「ロイド…強ぇなぁ!」
「内人も凄く強いなぁ!たったニ発でしかも瞬殺かよ!」
「ホントだよ僕が援護しようとしたら倒しちゃうんだもん、やっぱり内人は魔法いらないね!」
「そうでもないぞ、人と同じ弱点の部分を思っきり殴っただけだからな…でも魔法使いたいなぁ…」
「まだ言ってるよ(笑)」
「うるせい!」
「よし!早くジーニアスの用事済ませに行こうか!」
俺らはまた山道を歩きだした…