管理人小説(テイルズ)

□第1話
2ページ/4ページ



現在朝6時50分
7時20分にセットした目覚まし時計よりも少年は早く目覚めた。

目がまだ虚な状態で一言

『暑い……』
朝6時50分でも季節は夏真っ盛り、気温は20度を軽く超えていた

少年はまだ覚めきっていない頭の中で『また退屈な日常が始まるのか…』と思った。

日にちは7月28日

今日は1学期最後の日、終業式だ

少年は制服に着替えて何も入ってないような鞄を持ち一階のキッチンまで下りて行った。

キッチンからは朝食の良い香がする。
するとキッチンに立っている女性が少年に言った

『あらぁ、内人今日は早いのね、朝食まだ出来てないから少し待ってて』

『わかったよ母さん』

内人と言われた少年はリビングへ行きソファーに座りながらテレビを付けニュースを見た
『今日のニュースです。
また議員の裏金問題です…………………ポチ』

『また起きたのか…最近は悪い事がよく起こるなぁ』
最近のニュースは良い事より悪い事の方が多い気がする、裏金問題、いじめ、自殺、テロ、考えれば考える程イライラしてくる

内人は今の世界が嫌いだ
汚い大人達のせいで世界が歪んでいるからだ
自分が神だったら世界を変えてやるのに…
だが現実は自分はただの高校2年生、世界など変わるはずがない
そう考えていると母親が

『ご飯できたわよ〜』

『わかったよ母さん』

そう言うとキッチンへ向かい椅子へ座り朝食を見る

魚の塩焼き、みそ汁、ご飯、納豆、完璧に近いほどの日本朝食フルコースだ
味はもちろん上手い
母の相沢香(アイザワカオル)は普段ずっと家に居るので趣味でいろいろな料理をよく作る。
そこら辺の店のシュフよりは上だ。
数年前から株に手を出し大当り、家も立て替え普通の家よりは裕福だ

今は母と2人暮らしだ
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ