〜尊いし眸〜

□十弐章
3ページ/7ページ







「……気に食わねぇな、野郎はどうやら動物とtalk出来る
聖に感づいてたか……偶然でも…豊臣は
未だ大坂で力でも蓄えてると思っていたが…解せねぇな」

「…竹中が独断にて起こした行動ですからね…理由は兎も角
聖に目を付けられたのは、まず違いありませぬ…」

「Hum……まぁいいさ…次に双竜の物に手出しする奴には
kill a person who is seeking revenge on one…<返り討ちにする>
今度こそな……小十郎、お前もその時は遠慮せずに暴れておきな…
竜が捕まえたbirdを横取りしようとする愚か者の末路を…」

「…承知しております、手加減する気も御座いません」

「♪〜…上等だ…」


 少し殺気立っているのは勘違いではない…そうまでして
『双竜の物』と言ってくれる二人が僕にとっては
信じられないくらい、不思議な気持ちでいっぱいだった。


「…政宗様…小十郎さん…すみません……」

「Ah…?」
「聖…?」


 だって…政宗様が僕を彼の膝の上に
乗せてくれた時から、ずっと手を握ってくれた
小十郎さんは優しく頭を撫でてくれた…言葉とは裏腹で嬉しかった。

「厄介者の僕ですが…拾ってくれたのが政宗様達で良かった」

 彼らの優しさは何時も不器用なモノ…ハッキリとは表れない
だけどそれがまた自分にとって心地いい…。


「今頃、気付いたのかよ My little bird…?」

「ぇ……あ…あの」

「…政宗様…何度も言いますが、余り聖をからかいますな
一国の主である貴方様が衆道の気に興味を持たれるのは感心致しませぬ」


 こんなにも温かくて僕を見てくれるから…。


「Ah?だから衆道とか、そう言うのじゃなくて
ただ単純にだな………竜が鳥を喰うのは当たり前で…」
「…なりませぬぞ」

「……、僕の時代では鳥肉は食されてますよ…?
鶏や鴨とか…場所によっては雀や鳩も普通に……」

「!……、はぁ…そうか…なるほどな…だからお前は
危機感を持たねぇのか、聖……取り敢えず『食う』と『喰う』
此方での意味が違うと言う事を先ず覚えておきな…取り敢えず非難だ」

「!……ぅゎ…っ」

「Ah〜……ったく…聖も聖だったが小十郎の疑い深さも
人一倍だな、まあ…序でに俺からも忠告だ…boyでもgirlでもお前は
『奥州の小鳥の君』…未知なるBig birdと共に現れた
……言わば他の連中にとっては使わない手はない恰好の獲物だ…分かるな?」

「…はい…」

「そんな顔するなよ…それでもお前は双竜に拾われ…飼わてる…
護る事さえ誓った俺はその意志を揺るがす事はねぇぜ…you see?」

「!………僕の居場所は此処で良いん…ですか…?」

「Ha!at this time pass modesty.little bird?
<今更過ぎる、謙虚な小鳥だな?>」






次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ