〜尊いし眸〜

□十六章
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「聖が信じ、蒼空が認めた人間には伝えておきてぇ…か…。the news of a person's death.<訃報だな>……実際にそうじゃなくとも死ぬのと一緒だ、あの言葉」

「なればこそっ…事実とならば
聖殿には伝えられぬ…
……だが、大切な友として某は
…我らは護る事が出来るっ
此度の事を繰り返さぬよう…」

「Ha!んな事は分かってる
……ここまで、分かりゃ後は必要ねぇこっからがshow timeだ!」
「!、うぉおお!
押し負けるかぁああっ!」


そうだ、俺らだって
護る事は出来るさ


…大丈夫だ…
お前がいなくなりゃ
悲しんでしまうのだろうが…




……だが、は誓った…

お前が認めた奴らは

みんな、誓った…



だから安心してほしい

…今は無茶するな…


再び出逢う為に









* * *


…彼らは……信じ…られ、る


「ッ!…、………?…」
「…聖、どうした?」

「大丈夫?…」


「ぁ……?。はい…」

一瞬…とても掠れた感じだった

けど…あの声は蒼空…キョロキョロしてる僕を不思議そうに見下ろす小十郎さんや佐助は何時も通りだ

あの声は勘違いだったんだろうか…――……それにしても…


―ゴォォォッ、バチバチバチッ


「……小十郎さん…佐助…お二方のどちらでも良いので
………僕に手合わせを」
―ドシャァァッ


あれ…目の前で事故起きた…


「…え、えっと…聖ちゃん、ごめん、俺様が聞き間違えんだよね?冗談だよね…?」

「オメェは何考えて…」
―ズドォォンッ!!

「だっ、旦那ぁああー!?」
「政宗様!?」


二次災害?政宗様と幸村さんが
空から落ちてきた…

……痛そうだ…


「sorry…手を滑らせた…」
「っ〜…某も思わず…
申し訳ござらぬ……」

「…大丈夫ですか…?」

「う、うむ、問題ござらん」
「niceなjokeだな…」


やはり、些か痛そうに二人で頭を押さえていた、小十郎さんと佐助はそんな二人を心配してるが可笑しそうに笑ってる


「……、本気…でしたが…」
「what!?little bird!
そ、そんな落ち込むな!」

「そ、それでしたら聖殿!
鍛錬のお相手
某がお受け致しましょうぞ!」
「旦那は駄目!聖ちゃんも
今は動いちゃいけません!しっかりと元気になったら、俺様がいくらでも相手になってあげるから、ね?」

「……………」

「…そう…ですか……」


皆で焦ったように
止められた…
やっぱり無理な願いだろう…
先日に、大怪我をした人間だ

もう治っていたとしても

それを知っていたとしても

心配をしてくれるんだ…
無茶をしてはいけない…か


―ポフッ…
「?…小十郎さん…」

「……そりゃ、罪滅ぼしか?それとも…聖自身が強くなりてぇからか?」
「!、小十郎…オメェ…」


――…竜の右目である小十郎さんに問われた…鋭く、見抜くような眼差しで頭を撫でてくれた手は優しい


「……強く…なりたいから」


だけど、竜の右目は彼らしく
鋭いまま…この身を射抜く


「良い覚悟をした目だ…」

「片倉の旦那……本気?」
「嗚呼、聖は真剣だ…それを踏み躙る方が失礼だろう」

「!…小十郎さん…」

「では、片倉殿が?」

「嗚呼…真剣勝負と行こうか」


「やれやれ…小十郎がそう言うんなら止めはしねぇが
…手加減はしろよ、You see?」
「はっ、承知しております」

「政宗様、小十郎さん
ありがとうございますっ!」
「…ったく、小十郎との一戦で喜ぶたァ、可愛いもんだ」

「…はぁ〜…俺様心配」
「何を言うか佐助!聖殿の熱き思い、某はしかと感じたでござるぞ!!」


何だか…許してもらえた…?


でも…それならば
頑張らないと

せっかく、達人でもある
小十郎さんが
直々に相手をしてくれるんだ


彼の期待に応えれるよう…
政宗様や皆の役に立てるように






――例え…蒼空が居なくても…








to be continue…
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