短篇小説U

□いろんなアナタ
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これからも…

























いろんなアナタ
























楽屋であの人が

帰ってくるのをずっと待ってた



ずっとずっと…


でもいつになっても

アナタは戻って来なくて…






もういいかげん

諦めて帰ろうかな…



でも、ちゃんとさよなら

言えないまま

ばいばいするのもな…



あと5分待とうかな…






1人で悩んでいると

ドアがガチャと開いて

あたしの待ち人が入ってきた








滉「お、あかり発見」



あ「こ、滉一くん…」



滉「どうしたの?

こんな時間まで…」



あ「こ、滉一くんにも

ちゃんと挨拶しなきゃ

いけないかなって思って…」



滉「なんだそれ

まぁいいや、俺も

あかりに挨拶したかったし…

1年間ありがとな」



あ「こちらこそ

お世話になりました」










しばらく沈黙が続いた









あ「…他の戦士には

もう挨拶したの?」



滉「うん… あかりが最後」












…最後か



滉一くんはもう

明日からは来ないんだよね…







急に寂しさがこみ上げてきた




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