短篇小説U

□いろんなアナタ
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…泣くもんか


絶対に泣かない


滉一くんの前では泣かない




あたしはそんな弱い女

なんかじゃないから…


でもなんでだろう…







自然に涙がこぼれていく




泣くな、自分



言い聞かせるけど

涙は言うこと聞いてくれなくて…








滉「あかり?! どうした??」


ほら、滉一くんが

困ってるじゃない…



あ「なんでも…」



















ギュッ














なんでもない、

そう言おうとしたら

腕を引っ張られて

あっという間に

あたしは滉一くんの腕の中










滉「なんでもなくないだろ…」



あ「へ…」



滉「最後くらいさ、

弱音言ってくれても

いいんじゃない?」



あ「滉一くん…」



滉「好きな人には弱音見せてよ…」



あ「は?! べ、別にあたし、

滉一くんのことなんか…//」



滉「じゃぁなんでまだ

俺の腕の中にいるのかな??」









本当だ…


あ「離してよ!」






あたしは急いで離れた





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