×恋愛模様×

□×雪×
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ハラハラと舞い降り地面を真っ白に染め上げる雪

こんな寒い日は家でのんびりするのが一番
近所の子供達の楽しそうな声を聞きながらコタツに入り仕事の疲れからかウトウトし始めた頃、子供達の声に混ざって聞き覚えの有るやたらと響く品の欠片も感じられない大きな声。
『……あのバカ…』
窓の外へと視線を移せば、薄着で子供達と遊ぶ泰遥の姿に呆れた様に溜め息を漏らした
『幾らバカでもアレじゃ風邪引くだろ』
上着も着ずに薄い服一枚ではしゃぐ泰遥に頭を抱え溜め息を漏らせば上着をはおり外へと足を踏み出した
『クソ寒ィ中よく遊べんね』
声と共に白い息が吐き出され子供達に混ざって遊んでいる相手に話し掛け持って来た上着を渡せば楽しそうに笑みを浮かべ、待ってましたとばかりに上着の袖に腕を通す泰遥。
「バっカ、オメェ雪だぜ?遊ばねぇでどうすんだ」
柚都騎の問いかけにさも当然の様に返す泰遥。
成人過ぎた男の言う言葉とは思えない発言に頭を抱えあからさまに大きな溜め息を吐き、はしゃぐ泰遥を見ていたが飽きもせずに大いに遊ぶ泰遥に痺を切らし温かい家に帰ろうと踵を返した丁度その時、頭部に衝撃が走った
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