短編
□災難
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――――ボンッ――――
「…は?」
鞘から抜いた瞬間出てきたのは刃ではなくマジック用の花束…
アレンとコムイを見ると肩を震わせている。
明らかに…
「笑ってやがる コイツ等っ…!!」
「いや―ここまで簡単に引っ掛かってくれるとは思わなかったよ…クククッ 本物はこっちだよ」
そう言って背中を向けるコムイ。
「やっぱり神田ってバカですね…アハハッ」
いまだに笑い転げている2人に、ついに神田がキレた。
「テメェ等…覚悟はいいな?」
「か…神田君!?お…おち…落ち着いて?こんな時の為にコムリン造っとくんだったι」
「そ、そうですよ神田…冗談を本気にしないで下さい…ね?……お…鬼が見えますよ、コムイさんι」
さすがにヤバいと思い笑いもピタリと止まって今度は額を冷汗が流れる。
もちろん笑顔はそのままで。
「逃げた方がいいかもしれませんね」
「うん…僕もそう思うよ」
そう言って一気に走り出す2人。
「待ちやがれっ!!!」
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