短編
□災難
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リナリーに場所も聞かずに走り出した為、どこにいるか分からないがあの2人のことだ、多分あそこにいるだろう
……いや、絶対に!!
誰もが行きたがらない場所
"コムイの研究室"
バンッ!!
ノックもなしに扉を開ける。
いきなり開いたドアにビックリしてこっちを見つめる2人と視線が合う。
手元にはやはり六幻
コムイの手には…ドリル
「あっれぇ〜神田君もう起きちゃったのかい?」
「コムイさん薬の量間違えたんじゃないですか?」
神田を無視して会話を進める2人。
だがどうも会話の内容が気になる。
「薬…だと?」
あっ聞こえちゃいました?と隠す気があったのかという問いたくなる程の軽さでアレンが答える。
「昨日ジェリーさんに頼んで蕎麦汁に睡眠薬入れてもらったんです」
「最近疲れてるんじゃないかい?って聞いたでしょ?」
明らかに黒い……真っっ黒いオーラを放つアレンにコムイが加わるとさらに黒い……どす黒い…ι
2人のオーラに多少引いたが、とにかく六幻を取り返さなければと部屋へと足を踏み入れるが…
「そうはさせませんよ、六幻の無い神田なんて恐くも何ともありませんから」
笑顔でそう言っていつもの恨みを晴らすべくイノセンスを発動させる。
「チッ」
うまくアレンをかわし、コムイの方へと走る。
速さなら負けない―――
「神田君、そう簡単には渡さないよ」
ドリルとメガネを光らせながら向かって来るコムイを蹴り飛ばし六幻を抜いた……
が
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