短編
□梵字 *ラビsaid*
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ユウはきっと、オレの中には止どまってくれはしないさ
自由気ままな黒猫だから
それにユウには目的もある、オレが本当に入り込めるのはユウが傷付いた時ぐらいなんさ
でもオレはそれでいいと思ってるんさ
―――オレはブックマンを継ぐ者だから
ブックマンに心は要らない、本当に求められてしまったら…オレはもう抜け出せる気がしないから
それでも、少しでも永くユウと一緒に居たいから…
ユウの傷を治してくれる梵字はあって良かったと思う反面、寿命を削っているあの梵字が憎くもあったさ
そして
命を吸い高まる六幻も…
オレはたまに無くなってしまえばいいと――――
―――――――――――
―――――――凄く思う
―END―
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