短編

□梵字 *ラビsaid*
2ページ/2ページ

ユウはきっと、オレの中には止どまってくれはしないさ




自由気ままな黒猫だから






それにユウには目的もある、オレが本当に入り込めるのはユウが傷付いた時ぐらいなんさ















でもオレはそれでいいと思ってるんさ








―――オレはブックマンを継ぐ者だから





ブックマンに心は要らない、本当に求められてしまったら…オレはもう抜け出せる気がしないから






それでも、少しでも永くユウと一緒に居たいから…




ユウの傷を治してくれる梵字はあって良かったと思う反面、寿命を削っているあの梵字が憎くもあったさ









そして










命を吸い高まる六幻も…











オレはたまに無くなってしまえばいいと――――
―――――――――――
―――――――凄く思う





―END―


.
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ