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□水戸・桜木side
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水戸・桜木side

同じ和光中出身である水戸と桜木。彼等は、帰宅途中にこんな会話をしていた。


「なぁ、洋平。綾さん…可愛いかったな。」


「あぁ、そうだな…

何だよ、マジで惚れちまったのか?
あの子は競争率高そうだから厳しいんじゃねーかな。
51人目のフラれ記録更新するか!?」


「う、うるせー!
他人事だと思って楽しんでやがるな!?


「それに…」


「ああ?」


「彼氏がいるかも知れねーだろ……」


「!!」


「カ、カレシ…?」


「だからな…花道、まだ告白はやめといた方が身のためだぜ。」


「今は、まだするつもりはねーよ。」


「!」


「せっかく友達になれたんだ。
もっと綾さんの事を知って、もっと仲良くなって…告白はそれからでもジューブンだ!」


「ふーん…一応考えてんだな。」


「頑張れよ」とは言えなかった。
大切な友の応援はしてあげたい。
だが、自身の体が、心が‥‥それを制止している。
そんな感覚に戸惑う水戸だった。


( 何なんだよ…ったく。
とりあえず、バイトでも行くかな… )
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