賢者の石

□07.戦闘訓練
1ページ/6ページ

翌朝起きる(これまたすっきりと起きられた)と、6時だった。
軽くシャワーを浴び、顔を洗ってスキンケアをしてから薄化粧をし、制服に着替えると7時になっていた。
ちなみに、化粧道具は新しいものが自動的に買われる仕組みになっていて、お金の無駄遣いをしていた。
メモ帳には、お金を使わないと金庫が増えるから嫌だ! と書かれていて、
仕組みを変えることは諦めた。


大広間に行くと、ハリーがチラチラと見られていることに気がついた。
広間に行く前にアルバスに出しておいた手紙の返事がひらひらと蝶の様にやってきた。


「4つの寮に毎日日替わりで座ること。例外は認めない。うん、予想通り」


教職員用のテーブルで食事をするのはあまり気持ちの良いものではなかったので、日替わりで寮のテーブルにつくことを了承してもらったのだ。
例外は認めない、というのは私がハリーを心配して順番を乱したりすることを許さないというものだ。
口約束だが、守った方がいいだろう。


「ハリー、ロン、おはよう」

「アヤカ! おはよう! 昨日はびっくりしたよ、君がその、ダンブルドアの隣に座ったから」

「そうそう」


やはり昨日のあの行動は目立ったらしい。
退席するときも教職員用の出口から出たため、私は生徒じゃないのかもしれないという噂までたったそうだ。


「やっぱりそうよね。だから私、ダンブルドア先生にお願いして毎日日替わりで寮のテーブルで食事することになったのよ。グリフィンドールが1番目」

「「やったな」」


ステレオで聞こえたのはフレッドとジョージの声だった。


「それで、アヤカはその量で足りるの? もう少し食べたら?」

「いいのよ。朝からお肉なんて、ソーセージ以外無理だわ」

「フライドポテトは食べるのに?」

「それは別よ。好物なの」


朝ご飯の量がハリーやロンから見たらとても少なく見えたらしく、この後ももっと食べなよと言われ、
その光景を見ていた誰かが私は小食だということを広めたらしく、授業の合間にチョコレートをもらったりマフィンをもらったりすることが後に日常になった。




.
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ