Harry Potter  ビル

□帰還
1ページ/2ページ



医務室につくとクラルスは真っ先にハーマイオニーのいる
ベットに駆け寄った。

ハーマイオニーは……起きていた。

『ハーマイオニー!よかった!』

「お姉ちゃん!私、なんでここに……そう!バジリスク!」

『…終わったの、ハーマイオニー、全部ね』

クラルスはハーマイオニーにハリーが話したことやクラルスが見たものを伝えた。
ハーマイオニーは何も言わず、ただ自分が石にされていたこと、
石になっていた間に起きたことに、驚いていた。
さらに、クラルスが連れ去られたことを聞くと涙目になりながらクラルスに抱きついた。

ハ「お姉ちゃんが無事で本当によかったわ!」

『私もこうしてハーマイオニーにまた会えて、本当に嬉しいわ』

クラルスがある程度話終えると、ロンが記憶をなくしたロックハートをつれて来た。
ロックハートをマダム・ポンフリーに預けると、
クラルスとハーマイオニーのところにやって来た。

ロ「ハーマイオニー!目が覚めたんだね!」

ハ「ロン!お姉ちゃんから話を聞いたわ!とんでもないことになってたのね……」

ロ「そうなんだよ!」

そのあとはジニーが無事に戻ってきたと
フレッドやジョージ、パーシーが聞き付けて医務室に駆け込んできた。
フレッドやジョージはジニーをたくさん撫でまわして、今度は
クラルスの方に走り寄ってきた。

「「姫!!」」

『フレッド!ジョージ!』

フ「怪我は?!呪いが掛けられてたりしてないか?!」

ジョ「俺たち姫まで連れ去られたって聞いた時には、もうダメかと思ったんだ!」

『無事に戻ってきたわ、心配かけてごめんね…』

フ「無事ならいいんだ、本当によかった・・・」

ジョ「これからは姫から離れないでそばで守るから・・・」

クラルスの無事を確認しようと周りをぐるぐると回っていた2人は、
足を止めてフレッドは後ろから、ジョージは前から、
クラルスを包み込むようにして抱きしめた。
クラルスは2人の頭や背中を撫でながら、温もりに浸っていた。

今夜はこのまま大広間で宴会が行われるらしいが、
クラルスは疲れもあり欠席することを選んだ。
マダム・ポンフリーもその方が良いと、
快く医務室で休むことを許可してくれたので
ハーマイオニーが使っていたベットで横になった。
ハーマイオニーはハリーに会いに宴会に向かった。
フレッドとジョージも医務室に残ると言い張ったが
マダム・ポンフリーの鬼の形相によりつまみ出されてしまった。

ジ「クラルス・・・」

『ジニー?』

クラルスよりも休息が必要なジニーがゆっくりとした足取りでクラルスのところにやってきた。

『ジニー、どうしたの?貴女は休まなくちゃ・・・』

ジ「…一緒に、寝てもいい??」

ジニー曰く、一人でベットにいるのは心細く、
誰かのそばに居たいようだ。

『…もちろん、狭いけど我慢してね』

ジ「うん!」

ジニーはクラルスの隣に潜り込んできた。
1人用にベットを2人で使うので、2人はぴったりとくっついて
ベットに横になった。

ジ「あたし、クラルスがずっと抱きしめてくれてたって聞いたけど、
  ぜんぜん憶えてないの・・・でも、目が覚めたらクラルスの顔が
  一番最初に見えて、すごく安心したわ」

『憶えてないのは仕方ないわ、でも、私もジニーがいて安心したの。
 あの部屋にいた時、ジニーが腕の中にいたから、パニックにならないで、
 ずっと冷静でいられることができたのよ。
 それに、ハリーも居てくれたからね』

ジ「…ハリーはあたしのヒーローよ、でも、クラルスもあたしのヒーローだわ」

『ジニー・・・、ありがとう』

ジ「クラルスがお兄ちゃんの誰かと付き合ってくれたらいいのに・・・」

『あはは・・・』

クラルスとジニーはだんだんと眠くなり、眠りに就いた。


次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ