Harry Potter  ビル

□失った妹と真犯人
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復活祭の休暇中、クラルスはハーマイオニーたち2年生の
三年生で選択をする科目選びの相談に乗っていた。

『選ぶ科目は自分が将来、どうなりたいかによるわね。
 特にこの新しい5科目は特殊な職業になりたい人には重要なことなの』

ロ「将来・・想像つかないや」

ハマ「私は全科目をとるわ。どれも将来に必要がないって言いきれないもの。
   それに、お姉ちゃんだって全科目を取ってるんですもの」

『私はOWL試験までよ、それが終わったらまた考え直して、
 将来に必要なものだけを選択するわ』

ハーマイオニーが全科目にチェックをつけていくのを眺めながら話した。
マクゴナガル先生もハーマイオニーのためなら逆転時計を貸してくれるはず。

ハリ「僕、魔法薬をやめたいな・・・」

ロ「そりゃムリ、これまでの科目は続くんだ。
  そうじゃなきゃ僕は《闇の魔術に対する防衛術》を捨てるよ」

ハーマイオニーはロンの言葉に衝撃を受けていた。
彼女はまだ、ロックハートのファンなのだから当然だが、
クラルスは、先生さえ変わればなぁ・・・と思っていた。

『そうね、職業によっては必須科目もあるから…例えば、
 マグルに深い関わりがある仕事ならマグル学が必要、
 魔法生物に関わるなら魔法生物飼育学、銀行に関わるなら数占い学ね。
 他にもあるけど・・・
 今、決められないのなら、ちょっとでも興味があるものでもいいと思うわ』

クラルスはここまで言うと、他の人の意見も聞いてみるといい、と言った。

『パーシーも私と同じで全科目を取ってるから、聞いてみるといいわ』

ロ「兄さんに聞いたら、全部が難しく聞こえそうだよ・・・」

ハリ「でも、聞いてみるよ」
       
この後、ハリーはさっそくパーシーに尋ねたらしい。
だが、それでも決められなかったらしく、ロンと全く同じ科目を選択した。
助け合える仲間がいてくれればいい、そう考えたそうだ。

グリフィンドール対ハッフルパフのクィディッチ戦
太陽がキラキラと輝き、さわやかなそよ風が吹いていいる。
申し分のないクィディッチ日和だった。
大広間で朝食をとるグリフィンドールのテーブルでも
オリバー・ウッドが同じようなことを興奮した声で話している。

『・・・ねぇ、食べずらいのだけど』

クラルスはみんなと同じように朝食をとっているのだが、
両肩にのしかかるフレッドとジョージのせいで思うように食べられない。

ジョ「姫、俺たちは心配なだけさ」

『今日の試合のこと?』

フ「今日の試合は全く問題がないさ、絶好調さ。
 今なら足でブラッジャーを打ち返せるよ」

『本当にやらないでよね…、じゃあ、なにが心配なの?』

クラルスの肩に寄りかかりながら双子は顔を見合わせ、
同時にわざとらしくため息をついた。

「「姫はにぶい」」

『・・・喧嘩を売ってるのかしら?
 今日は2人を応援しないわ、勝っても祝ってあげないからね』

ジョ「ごめんごめん、最近の姫は男子から人気が出てきたから、
   俺たちのいないところで襲われんじゃないかと」

『考え過ぎよ、ジョージ』

フ「いいや、ジョージの言う通りだ。
  俺たちが燃やしたあのバレンタイン・カードがいい証拠さ」

『私は観客席で妹やロンとずっと応援してるわ、
 だから、そんな心配してないで集中してちょうだい。ね?』

未だにぶーぶーと文句を言い続ける双子を通りかかったウッドに
引き渡し、双子は張り切るウッドに引きずられながら更衣室に連行された。

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