Harry Potter  ビル

□新学期準備
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クラルスと双子が話し込んでるとき、
モリー・ウィーズリーとジニー・ウィーズリーも無事に合流し、
ハグリッドは帰っていった。
ジニーはクラルスを見つけると駆け寄って来た。

ジ「クラルス!」

『ジニー!久しぶりね!元気だった?』

ジ「ええ!9月からは私もホグワーツに通えるの!
 クラルスと一緒に勉強できるなんて嬉しいわ!」

『そうなのね!可愛い後輩ができてうれしいわ!』

フ「ひどいぞ、ジニー。お兄ちゃんもいるんだぞ?」

ジョ「こんなに頼りになるお兄ちゃんは他にいないぞ?」

ジ「2人ともクラルスにはかなわないでしょう」

ジニーが言った言葉にクラルスは思わず笑ってしまった。
フレッドとジョージは肩をすくめるばかりだった。

そしてそれぞれがお金を用意できると、別行動となった。
フレッドとジョージは悪友のリー・ジョーダンを見つけると、
クラルスも一緒にどうかと誘ってきた。
クラルスは悪戯の共犯にされては敵わないと誘いを断り、
ハーマイオニーたちと行くことにした。

そこから1時間、
クラルス、ハーマイオニー、ハリー、ロンは
素敵なウィンドウ・ショッピングを楽しんだ。

「お姉ちゃん、羊皮紙はいいの?」

『うん、この前来た時に買っちゃったから』

「そっか、お姉ちゃんは友達と前に来てるんだものね!」

友達とはビルなのだが、それは言えない。

文具専門店では羊皮紙以外のインクや新しい羽ペンに、
またビルとの文通用にレターセットを購入、
いたずら専門店ではなにやら変な花火を買い占めている双子とリーを
目撃して、クラルスは新学期早々になにかやらかすのではないかと
ヒヤヒヤした。
とある雑貨屋では、パーシーに「権力を手にした監督生たち」という
本を勧められたが、丁重にお断りをした。

そして、待ち合わせ場所であるフローリシュ・アンド・ブロッツ書店に
向かった。
書店は中も外も多くの人であふれかえっていた。

『・・・最悪ね』

クラルスは小さくつぶやいた。
その理由は大きな大弾幕に書かれていた。

《サイン会 ギルデロイ・ロックハート》

「本物の彼に会えるわ!!
 だって、彼って、リストにある教科書を
 ほとんど全部書いてる人じゃない!」

ハーマイオニーが黄色い声を上げる横で、
クラルスは口元を引き攣らせた。
あのふざけたネーミングの本を買うのか、と…。

妹たちは人垣を押し分けて入っていき、
ロックハートの本と一冊手に取ると
ウィーズリー一家とグレンジャー夫妻が並んでいるところに割り込んだ。
クラルスはロックハートのサインには興味がないため、
1人離れて、必要な教科書を黙々と集めていた。


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