長編

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数日後――…

トレンチから連絡が入った。
バーニーの任務が失敗し、新入りの4人がストーンバンクスに
捕まり、人質にされ、バーニーがが単独で乗り込もうと
しているという。
今は、飛行場で荷造りをしているという。

元メンバーのカレンたちは
これを聞いて黙っているはずはなかった。
すぐに装備を整え、飛行場の滑走路へ向かう。

 
 『飛行機、見えてきましたよ』

 リ「おい、準備はいいな?」

 ガ「あぁ、ばっちりだ」

 ト「待ちくたびれたぜ」

 ド「動きたくてムズムズするぜ」

 『バーニーの驚く顔が楽しみですね』

 リ「ガツンと言ってやりますか」


そして、バーニー(+ガルゴ)の乗る飛行機が
目の前まできた。
滑走路に佇むカレンを見て
バーニーは飛行機から顔を出して叫んだ。


 バ「お前たち! 何してるんだ?!」

 リ「一人で抱え込むなってんだっこの大馬鹿野郎!!」


バーニーの顔は驚きでいっぱいだった。


 リ「けど手を貸せる馬鹿も俺たちしかいねえぞ!!」

 バ「っよし乗れ! 戦いに遅れるぞ!!」


バーニーは嬉しそうに笑っていたが、バーニーだけではなく
カレンたちも嬉しそうに飛行機へ乗り込んだ。

飛行機に乗り込むとカレンたちの知らない男性がいた。
男性はカレンを見るなり近寄り片膝をついて
カレンの片手を掬い上げた。


 ガ「なんと美しい女性だ!
   艶やかな黒髪、海のような青い瞳、君の存在全てが美しい、
   白く透き通るような肌はまさに女神…
   この細い指で奏でる喧騒はきっと聖歌に聞こえるだろう…
   君はきっと私の戦いの女神だ…
   私の名前はガルゴ、あぁ女神よ、
   よろしければ名前を教えていただけますか?」

 『…ぇ、ぁ、カレン、でぅわわっ』

 リ「さわってんじゃねぇ! 俺の女だ!!」


マシンガンのようにしゃべる男性の名はガルゴ。
カレンはいきなりのマシンガントークに引きながら
名前を告げると、いきなりリーがガルゴの手をはたき落とした。
そのままカレンを抱き寄せバーニーのいる
コックピットへ向かった。
ガルゴはリーとカレンが付き合っていることを
知ると、ショックだったのか片膝をついた姿勢のまま
飛行機が動きだすまで固まっていた。

 
 『…びっくりしました』

 リ「俺もだ、何が私の女神だ、
   お前んじゃねぇ、俺のだってんだよ」

 『リー……』


カレンはリーの言葉に頬を染めて
嬉しそうにはにかんだ。
ガルゴには驚いたが、おかげでいい思いをした。

そしてコックピットに着くと、リーはバーニーの隣に座り
カレンはリーの座る席の後ろに立とうとしたが
腕を引かれリーの足の間に収まった。
カレンの腰にはリーの腕がしっかりと巻き付いている。
恐らくガルゴ対策だと思われる。
バーニーは声には出さないが表情は呆れていた。

そして、飛行機は空へと飛び立った

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