長編

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地上に残された元メンバーたち
バーへ行くもの、家に帰るもの……
それぞれが行きたい場所に分かれていく
カレンも行きと同様に自宅まで送ってもらう


 リ「俺の家に来てもいいんだぞ?」

 『……いいえ、今はひとり、
  いろいろと整理したいから、大丈夫です』

 リ「……そうか、
   気が変わったら連絡しろよ」

 『…ありがとうございます』


リーの誘いを断り家にいることにしたカレン
カレンとリーは一度強くお互いに抱き合うと
無言で離れバイクを走らせ去っていくリーを見送った
カレンは家の中へと入っていった


 『……わけわかんない
  これからどうなるのだろう?』


ポツリとつぶやく疑問に応えてくれる人はいない
その日は特になにかをすることはなく
簡単な食事をとりシャワーを浴びて
早々に眠りについたのだった

次の日の朝、いつもより早く目が覚めた
何かをしたいわけじゃない、けど、
なんとなくリーに逢いたくなった


 『でも、まだ寝てるだろうし……』


せめてお昼近くにならないと……など
そんなことを考えていると
テーブルの上に置いていた携帯が鳴りだした
確認するとリーからの着信だった
カレンはすぐに電話にでた


 『リー?』

 リ「わりぃ、起こしたか?」

 『いいえ、少し前から目が覚めて起きてました』

 リ「早いな、…これから迎えに行く」

 『…はい、準備して待ってますね』

 リ「あぁ、すぐ行く」


電話の向こうからバイクの音が聞こえた
恐らくすでにバイクにまたがっているのだろう
カレンは素早く身支度を済ませ
すぐに来るであろうリーを外で待つことにした

予想通りリーはすぐにやってきた
カレンはヘルメットを被りリーの後ろに乗る
2人を乗せたバイクはリーの自宅へ走り出す

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