長編

□4
2ページ/2ページ



ド「ふんふん、あらぁ?アマチュアだ」

 ト「素人のガキどもかよ」

 マ「ガキって誰だ、じいさん?」

 ト「じじいがその口を潰してやろうか?」

 
マーズとトールが睨み合いをはじめ、
唯一の女性ルナにドムは絡み、
ガンナーは精密機械を操るソーンと
リーとカレンだけは様子を見て静観していた


 ガ「それはおもちゃか?坊や?」

 ソ「やるか?でかいの?」

 ジ「おい!! 仕事をしろ」


喧嘩が始まりそうなとき、ジョンは大声を出し
出発の準備に集中するように促す
一応、彼がまとめ役のようだ


 リ「…みんな、引き上げるぞ」

 『お邪魔しました』


リーはカレンの腰に手を回し
共に背を向けて出ていこうとする


 マ「年寄りが無理すんなって」

 ソ「ここはデートスポットじゃねぇよ」


マーズの言葉にリーとカレンは歩みを止め
また彼らの方へ振り返る


 リ「失礼なガキだな」

 『礼儀のなってない方ですね』


リーとカレンは同時に行動を起こす

リーは背を向けながらポケットから手を出し
折り畳みナイフを広げ持ち上げた
そして勢いよく振りかぶりナイフを投げる
ナイフはマーズの真横を通り後ろのロッカーに突き刺さる
そのスピードは弾丸に匹敵すると思えるほど

カレンは身を低くくしたかと思えば視界から消えた
そしてソーンの目の前に現れ片足を軸に回転
鼻先ギリギリの当たらない距離を蹴り上げた
また元のリーの隣にいつの間にか戻っている
ソーンの鼻先は蹴りの風圧で微かにしびれている
 

 リ「やるよ、役に立つぞ」

 『私からは激励を、一つ』


リーは鼻で笑い、カレンは薄く笑った
改めてリーはカレンの腰に手を回し歩き出す

リーたちは倉庫の前に止めてあるバイクにまたがり
バーニーたちが乗る飛行機を見つめている

そして、飛行機は滑走路を離れ飛び立ってしまった


.
次の章へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ