長編

□3
1ページ/2ページ


 バ「シーザー、合流するぞ!どこだ?!」

 ヘ「汚ねぇ水の上!後ろだ!!」

 バ「ギリギリまで近づけ!!」


無線でヘイルと連絡をとるバーニ―
敵が追いかけてきているため止まることのできないトラックに
ボートに乗る2人とどうやって合流するのか考えていると、
突然、激しい振動がトラックに走る 


 リ「っおい、なんだ?!」

 バ「ボートのまんま乗ってきた…」

 『何という無茶な合流……』


ボートを乗せたまま走るが何かの拍子にボートが転落
転落したボートにすぐ後ろを走っていた敵のトラックが
突っ込み横転する
しかし次のトラックにはミサイルが積んであり
ミサイルが発射される
トラックにはギリギリで当たらなかったがすぐ真横に
ミサイルが着地しその衝撃で破片や粉じんが降りかかる


 バ「大丈夫か?!」

 リ「っああ!!」

 『けほっなんとか!!』

飛んでくる破片や粉じんが目や喉に入り込むが
それ以外は大したダメージではなかった
また二発目のミサイルが撃ち込まれ
これもトラックの横に着地した


 バ「止めろ!!」


リーはバーニ―の言葉に従いトラックを横向きに止め、
トラックが止まった瞬間に全員銃を構え
ミサイルを乗せたトラックに一斉に発砲
トラックに乗った敵は倒れ、トラック自体も横転
発砲はを止め追っ手を撒けたと思ったそのとき
上空に一機のヘリが建物の影から現れた

ストーンバンクスだった

ストーンバンクスはライフルを構えバーニー……ではなく
ヘイルの太ももに一発命中させた


 『ヘイル!!』

 ト「トラックから下ろせ!!」


ヘイルをトラックから下ろそうと奮闘していると
また一発ヘイルの足に撃ち込まれる
そして追い打ちをかけるように
ストーンバンクスの乗るヘリから
爆弾が投下された


 リ「っ爆弾だ!!!」


降ってくる爆弾から逃げるため
一部は足を撃たれ動けないヘイルを担ぎ
カレンはリーに背中を押され
急いですぐ脇の湾の中に飛び込もうとする

しかし水の中に入る前に爆弾が着地
強い爆風と大きな衝撃に背中で受け
カレンたちは湾の方へと投げ出されてしまった

爆弾の衝撃による負傷
水中へ投げ出されたことによる痛み
発生した爆音による耳鳴り
様々な影響によりメンバーみんなが疲弊している

だが、一番の重傷を負ったのは足を撃たれたヘイルだった
ヘイルの元へみんなが駆け寄り撃たれた足を布で止血したり
元衛生兵であるドクを中心に治療をしていく
ヘイルの悲痛の声が響いていた

そしてヘイルは一命を取り留めた
飛行機へ運び込み帰還するため離陸する

飛行機の通路に今は気を失っているヘイルが横たわり
その周りを操縦するバーニー以外のメンバーで囲む

ドクは両手の掌を合わせ祈るように
ガンナーとヘイルは手で顔を覆い
リーとカレンは肩を寄せ合い悲痛の表情を浮かべる
口を開く者はいなかった

.
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ