長編

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目的の岸についた
ヘイルとガンナーはボートに残り湾からのサポート
残りは岸に上がり見張りに見つからないように移動する

各々が順番に歩みを進め
様々な物資が保管されている倉庫へ侵入した
カレン・リー・ドムは左へ
バーニー・トールはそのまま真っ直ぐ

ドムが先行しリー、カレンという順番で進むと
ドムが通り過ぎた脇から敵が姿を現した
すかさずリーがライフルで殴りナイフで首を刺すと
そのまま振りかざし隠れていた敵にナイフを放つ
また初めの敵の背後からまた一人湧き出てきたが
カレンがメリケン型ナイフで喉を切り裂いた
一瞬の出来事だった


 ド「……全てお見通しだよ」

 リ「あ〜、そうらしいな」

 『さぁ、合流しましょう』


皮肉に皮肉で話す2人に行動を促す
物陰から周りを警戒するバーニーとトールに合流


 バ「何してた?」

 リ「ちょっと医者の予約があったもんで」

 ド「そんじゃ、あとで!」

 『あ……』

 リ「行っちまったぞ?」


ドムは上の階へとつながる階段に
一人上っていってしまった
バーニーが何も言わないところを見ると
問題はないらしい
残った4人は正面にある外へ繋がる扉をくぐった


 ガ「真上に敵!」


ボートに乗るガンナーから無線が入る
敵の情報に上を警戒するが同時に
3人の敵が空から降ってきた
ガンナーがボートから狙撃してくれたのだ
バーニーが親指をあげてお礼のサインを出した

駆け足で歩みを進め
開けた場所の手前で足を止めた
先へ進みたいが銃を持った兵士が多く
うかつには出られない


 バ「ドム、行け」


バーニーは先ほどから別行動をとっているドムへ
無線を通じて合図を送った

合図をもらったドムは上の窓から外の足場、走るトラック、
別の足場、クレーン車を操る塔へと渡っていく

 
 『無駄がない』

 リ「わかんねえぞ」

クレーン車から下を見張る敵に背後から近づき敵のナイフを
奪い一突き、また正面からきた敵とナイフを交わすが難なく倒した


 ト「やるな」

 リ「どうだか」
 

リーはドムをなかなか認めたくないようだ
ここでドムが上から周囲を見回し何かをひらめいた

ドムはすぐさまクレーン車の操縦席を強奪すると
吊っていたコンテナをバーニー達の前に下ろしてきた


 ト「マジで、あいつやるじゃんか」

 リ「次、褒めたら撃つぞ」

 バ「よせ」

 『素直じゃないんですから…』


バーニー達は目の前に下ろされたコンテナの中に入ると
ドムが操縦しコンテナを持ち上げて周囲を見渡せるように
回転させる


 ト「爆弾はどこだ?」

 バ「どこかにある」

 ト「バーニー、標的が来たぞ!」


今回の標的の武器の密売組織のリーダーである”ミンズ”が
乗っているであろうヘリが近づいてきた


 バ「まず、ミンズを仕留めるぞ」

 ド「バーニー、下ろすぞ!」


コンテナをヘリから降りてくるミンズが狙撃できる位置に
ドムが下した
そしてミンズの姿を確認したバーニーの様子が変わった


 バ「まさかそんな……」

 リ「なにがだ?」

 『バーニー?』

 ト「どうした、撃たないのか?!」

 ド「何を躊躇ってる?!」


ミンズを狙撃するはずのバーニーが狙撃をしない
そんなバーニーの様子に周りが戸惑いを見せる


 バ「死んだはずだ……」

 リ「だれが?」

 ド「……ストーンバンクス」


操縦席にいるドムも双眼鏡で目的の姿を確認
その声は低かった


 バ「っストーンバンクス!!!」


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