長編

□次の戦いへ
1ページ/2ページ


一行は倉庫へ無事にたどり着いた
カレンは背を壁に預け座り込んでいる


 ホ「ドムは」

 リノ「消えたよ
    奪われたのは核のボタンだ
    奴らは電磁パルス砲と核の兵器を手に入れた
    何をする気か知らないが大変なことになる」

 ホ「……デッカードは」

 リノ「…助からなかった」


ホブスはデッカード死亡の知らせを聞いて壁を殴りつけた
一方、カレンは座り込んだままうつむいて動かない


 ロ「カレン……」

 『……』


カレンはローマンの問いかけに応えることはなかった
ただただ、拳を強く握りしめた


 レ「…路地にいた男の顔を出せる?」

 ラ「路上のカメラ…」

 テ「よしっ」


レティの頼みにラムジーとテズはカメラの映像を探して
スクリーンへ男の顔を映し出した


 レ「やっぱりだ! 私こいつを知ってる!
   コナー・ローズよ
   オーウェンに雇われてるときに見た
   ナイトシェードを盗めと依頼しに来たの」

 ラ「コナー・ローズ…
   思い出したくない男ともつながってる」

 ホ「モーゼ・ジャガンディ!
   ゴッド・アイを奪おうとしたやつだ」

 テ「ドムはサイファーの仕事を2度潰したんだな」


そこでカレンは今までうつむいていた顔をあげた


 『……サイファーの情報は?』

 ラ「サイファーの情報はないけどローズの情報は掴んだ」

 テ「ネットから削除される前に奴のデータを見つけた」

 ロ「その数字は銀行の口座かな?」
 
 ホ「いや、経度だ!
   ロシアの大臣を襲ったってことはきっとロシアだろう
   地図を出してくれ! 経度から行き先を考えよう」


スクリーン上にロシアの地図が映し出される

 
 テ「ヤルタ…ポルタバ…これなんて読むんだ?
   クロンユルト??」

 『ウラドビン』

 ノ「ウラドビンだ」


カレンと重なって声を発したのはノーバディだった

 リノ「なぜここに?!」

 ノ「なに? 時々ここに様子を見に来ると言っただろう?
   見たところ手こずってるな?
   カレン、気分はどうだ?」

 『……最悪ですよ』


苦虫を潰したような表情のカレンの言葉に
ノーバディは肩をすくめただけだった

.
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ