長編

□再会と別れ
1ページ/2ページ


そして時は動き出した
倉庫内に傍受していた無線の音が響き渡った


「「たくさんの車が勝手に走りまわってます!!
  応援要請を願いたい!!!
  ボーイスカウトでも何でもいいから至急!!!」」

 レ「ドムの仕業よ!」


倉庫内に緊張感が走った
各自、対ドミニク捕獲用にと整備改造された車に乗り込み
倉庫を飛び出した
今回カレンはデッカードの車に同乗しての出撃となる
本当はバイクでの出撃を望んだが、
今回の作戦ではバイクは不向きであった

ニューヨークの街中の一角にて
とうとうドミニクと再会した

ドミニクの乗った車を真ん中にして正面を
レティ・ホブス・ローマン・テズ・ラムジー・リトルノーバディ
後方をデッカード・カレンとして
挟み撃ちに成功した

 
 『…大人しく捕まってくれるといいのですが』

 デ「ありえねぇな」

デッカードは首を鳴らしながら答えた
そしてラムジーからの無線が入った


 ラ「彼の狙いがわかった
   ドムは核兵器のコードを盗んだらしいわ」

 『……電磁パルス砲も最悪でしたけど
  もっと最悪な代物ですね』


ホブスは拡声器を使いドミニクに降参を促す


 ホ「お終いだトレット!!!
   諦めて出てこい!!!」


ドミニクはホブスの要望には応えられないというように
自身の車にアクセルを入れ始めた


 ホ「俺たちとやる気か?!  相手になる 」


ドミニクは一気にアクセルを踏み込み
右へ逃走を図ったが…


 リノ「俺が!!」

 ホ「やめろ!罠だ!!」


我先にとリトルノーバディが追いかける
だが、ドミニクは急に左へ進路を変え
花屋へ突っ込み逃走
ホブスの言う通り罠だった
罠にかかったリトルノーバディは急いでハンドルをきり
追いかける
各自ドミニクを追って飛び出した


 テ「俺たちを追うサツの苦労が分かったぜ!!」

 リノ「俺がドムを追いつめる!」

 ロ「ドムを追いつめるだって?! 
   リトルノーバディが正気じゃねぇのは明らかだな!!」


右へ左へとハンドルをきり街中を走り回る


 リノ「追いついた!」

 『先走ってはダメです!!』

 ホ「仲間が追いつくのを待て!!」


ドミニクは追いつかれたことを逆手に取った
工事現場の足場を崩したのだ
真後ろを走っていたリトルノーバディは
避けることが出来ずに巻き込まれて動けなくなってしまった

.
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ