長編

□ニューヨークと約束
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そしてニューヨークへの移動が始まった


 ロ「っなんでこんな車で移動すんだよ?!」

 テ「ゴッド・アイに見つからないようにするためだ」


移動方法それは新鮮な魚を運ぶトラックの荷台
もちろん本物の魚と一緒にの移動である
ひどい匂いだ
そして到着した場所はニューヨークの鮮魚解体所


 ロ「なんだここは、ゲロが出そうだから吐く前に聞くけど
   俺たちここで何すんの??」

 リノ「いい質問だ、ローマン 見せてやる 」


魚を解体する人たちの奥に大きなゲートがあった
リトルノーバディの掛け声に合わせ扉が開かれた
そこには数多くの車が並んでいた


 リノ「ここが我々の新しい作戦基地だ!」

 『……まさに圧巻』

 レ「嘘でしょ、ここは一体何?!」

 テ「…ここは、天国だ」


見たこともない車やおびただしい数の車に目を見張った
車だけではない、バイクはもちろん戦車やヘリまでも収納されている


 ホ「エージェンシーのガレージだ、通称トイショップ」

 リノ「これらは東海岸のドラックディーラーから押収した車だ」


リトルノーバディを先頭に歩き出す


 リノ「ミスターノーバディが言ってた
    ドムを捕まえようと思うなら早い車が必要だ、と
    ここなら見つかる!!」


そこから各自ドミニク捕獲作戦のための準備が始まった
警察無線の傍受、使用する車の改造、
相手が相手なこともあり油断はできない


 デ「そこのナットをくれ」
 
 『これですか?』

 デ「そうだ」


カレンは約束通りデッカードの車の整備を手伝っている
そこへデッカードの資料を手にしたホブスが近づいてきた


 ホ「”デッカード・ショウ大尉は任務の範囲を超えて
   自らの命を危険に晒しながら勇敢な働きをした
   その行いにより人質や仲間の命が救われた
   ビクトリア勲章に推挙する”」

 『(また始まった)』


カレンが内心うんざりしながらも
デッカードと共に手を止めることなくホブスの話に耳を傾ける


 ホ「イギリス政府が勲章をくれる 反逆者に!
   おかしな話だと俺は思うがな」

 デ「シルバースター勲章をもらったお前が
   電磁パルス砲を盗んだってのもおかしな話じゃねぇか?
   そう思うだろ? あ?」


お互いに皮肉を言いながら鼻で笑い合う
しかし、今までとは様子が何か違う


 『(あら、これは・・・)』

 ホ「…手を貸せ!」
 

ホブスの言葉にデッカードは手を止めて
なかなか重さのあるパーツを息を合わせて
台の上へと持ち上げた
カレンも手を止めて細かいパーツを拭きながら
2人から一歩離れて静観をすることにした


 デ「…別の時代に生まれてたら
   一緒に戦えてたかもな」

 ホ「……そうかもな」

 デ「ああ、
   …だがこれが終わったらお前をぶちのめしてやる」

 ホ「ああ、大尉にこう言うのも失礼だが
   これが終わったらお前の歯を思いっきり叩き折ってやる
   折れた歯がケツから飛び出すから歯磨きが大変だぞ」

 デ「……ブッハハハ」
 ホ「……ハッハハハ」

 『(仲がいいのか悪いのか……でも心臓に悪い)』


デッカードとホブス、
何かお互いに通じ合うものがあったようだ

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