長編

□ニューヨークと約束
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各自気持ちを切り替え中央のテーブルへと集まった
リトルノーバディはゴット・アイが使えなくなったことに肩を落とす
それを片目にはカレンはデッカードに指示されるままPCを操作していた
デッカードはズボンのポケットに手を入れながら隣に立っていて、
その様子にホブスは声をかけた

 
 ホ「何してる?」
 
 デ「トレットを探してる 
   だが時間はあるからお前をもう一度病院送りにしてやれるぞ?」

 『(……また、始まった)』

 ホ「ふっふん ……マニュアルくん」


ホブスはデッカードの言葉に鼻で笑いリトルノーバディに話しかけた


 リノ「やめろ、その呼び方は!!」

 ロ「リトルノーバディ!」

 リノ「それもよせ!!」

 テ「それで決まりだな」

 ホ「頼みがある
   あのイギリス野郎にみんなで力を合わせて
   トレットを見つけようと言ってくれ
   全て解決したらあの面の薄ひげを引っぺがしてやるともな」


またしても、売り言葉に買い言葉
カレンはPCをいじりながら内心、よく飽きないなと思ってしまう
デッカードはホブスを一括しながらカレンのPCに目を向ける


 デ「カレン、あの頭に血が上ってない筋肉だけの野郎に
   わかりやすく説明してやれ」

 『デッカード、私を喧嘩に巻き込まないでください……』


カレンは巻き込まれたことにため息をつきながらも
しぶしぶと説明した


 『彼らはなぜ、誰にも気づかれずにこの国に入れたのでしょうか?
  答えはゴーストフライトを使ったからです』

 テ「…探知できない飛行機か、 作り話じゃないのか?」

 ノ「ちがぁう、衛星やレーダーによって世界中が監視されてるが
   その範囲は常に変動してる
   どこかに死角ができるから、然るべき人にそのパターンを教えてもらえば…」

 ラ「死角を通って、誰にも気づかれずに飛べる」

 レ「……ドムが向かった先は?」


レティの目線はPCを操作するカレンへと向けられる
カレンはレティの言葉に合わせるかのようにPCのエンターキーを押すと
デッカードはよくやったと褒めるようにカレンの肩を抱いた


 『…わかりました』

 デ「ニューヨークだ」

 
デッカードは場所を口にしてすぐさま周りをおいて
カレンの肩を抱いたまま歩き出す


 ノ「ほらなルーク、 君とデッカードはいいコンビだ
   まぁカレンの影響も否定できないがね
   これがルールその2だ
   全てを失うことはない
   ヘリを呼んでくれ
   みんな! ニューヨークで楽しもう!!」


先に歩き出したデッカードとカレン以外は
ノーバディの言葉に合わせて動き始めた


 デ「PCのスキルも上がったじゃねぇか」

 『いろんなことに手を出してますけど、
  PCはラムジーの協力もあって学びました
  でも車はイマイチで、バイクの方が性に合ってるみたいで…』

 デ「運転はいい、そのかわり改造を手伝え」

 『整備や改造なら得意な方です
  ……あ、もちろん戦闘の方もですけど』

 デ「見ない間に頼もしくなったもんだ……」


カレンは肩を抱くデッカードに対して、
まるでいたずらが成功したかのようにウインクを投げかけた

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