長編

□拘束と再会
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カレンたちは隠れ家にいきなり現れた秘密工作組織に手錠をされ、
とある秘密基地の一室に招かれた。
カレンは扉を背にして座った。
背にした別の扉からノーバディとホブスが現れた


 ノ「……おいおい、手錠をかけるとはどういうことだ?」

 ロ「権力の乱用だよ」

 リノ「集めろと、言われたので……」

 ノ「手錠をかけるとは……外すんだ、実に恥ずかしいことをした。 すまなかったな本当に」


リトルノーバディがみんなの手錠を外しかかるころ、カレンとレティは自身で手錠を外した。


 レ「友達にこんなことする?」

 テ「友達?俺たちはこいつが誰なのかも知らねえ」

 ノ「私はノーバディ、誰でもない人間だ。 やあ、カレン! 元気にしてたかい?」

 テ「知り合いか?」

 『……それなりに元気にやってますよ、そちらの方は??』


テズの問いかけに答えることなくカレンは椅子から立ち上がり、
座りっぱなしで固まった身体を伸ばすようにして椅子のまえに立った。


 ノ「私の下だから何でもない」

 ロ「…誰でもない奴のところにいてどうなるんだよ?」


ローマンも椅子から立ち上がった。


 ロ「もう四時間もこうしてる、飢え死にしそうだ これ以上付き合えねえ、帰るぜ」

 リノ「やめといた方がいい」

 ロ「なに??」

 ノ「今回のベルリンでの仕事のせいで君たちはお尋ね者のトップ10入り」

 『最悪だ……』

 ロ「トップ10…?」

 ノ「うむ」

 ロ「…そいつはいいな」


頭を抱えるカレンとは反対に、
ローマンはなかなか嬉しそうだ


 ノ「んん! いいや、君は違うんだ」

 ロ「……というと?」

 ノ「惜しくも11位だ、だから……」

 ロ「俺が、 11位?!」

 ノ「うむ」


お尋ね者のトップ10入りを逃したローマンの様子にテズやラムジーは笑いをこらえきれずにいた。


 ロ「ありえねえ!!! ……こいつらの順位は」


リトルノーバディがそれぞれの順位を読み上げる
ホブス6位、テズ8位、レティ9位、ラムジー10位、カレンは15位


 ロ「ラムジーが10位…? ラムジーが?!」

 テ「魅力は満点」

 『ゴッド・アイも作ったのですからから、当然じゃないですか?』

 ロ「カレンはたった15位じゃねーか!!!」

 『私は順位がつけられたことそのものに不満があります』

 ノ「カレンは残念ながら君たちとは違って普段から派手に動いていないため、このような順位となった」

 『っ全然残念じゃありません』

 ノ「それでは、お尋ね者リストに入ってない人物に注目してみよう」


一人の女性、サイファーの話題へと移った。
サイファーは一流の女性サイバーテロリストであり痕跡を残さずに仕事を行う。


 レ「それで?私たちに何の関係があるのよ?」

 ノ「……今、サイファーと組んでいる人物がこれだ」


画面に映った人物、それは……ドミニクだった。


 リノ「彼は電磁パルス砲をサイファーに渡した、それを使えば世界のどんな都市でも戦場と化してしまう…」

 テ「……で?俺たちに何をしろっていうんだ?」

 ノ「ドムを見つけてほしい、彼を捕まえ、なぜ寝返ったかはっきりさせる」

 ロ「……じゃあ、俺たちみんなでドムを追うのか?」

 ノ「かなり骨の折れる仕事だ…」

 ロ「不可能だぞ?!」

 『そこら辺の悪党とは、違いすぎます……っ!!』


カレンは背にしてる扉から人が入ってくる気配を感じ振り返ろうとしたが、
それより早くカレンの腰が誰かの手により引き寄せられた。


 ノ「……そう、だからこそ、協力者に来てもらった」


ノーバディの呼んだ協力者もといカレンの腰を引き寄せた人物、それは……デッカード・ショウだった。


デ「……久しぶりだな、カレン」
『っデッカード?!』


予期せぬ再会だった

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