Harry Potter  ビル

□新学期準備
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そして8月後半のとある水曜日、
グレンジャー一家はダイアゴン横丁に来ていた。
クラルスとハーマイオニーの新学期に備えて、
新しい教科書を揃えるためだった。
そのためにマグルのお金を換金するため、
グリンゴッツ銀行にいた。

『あら?ハーマイオニー、あれ、
 ハリーとハグリッドじゃない?』

「本当だわ!ハリー!ハリー!ここよ!」

クラルスはグリンゴッツ銀行の階段の上にいた。
下を見渡すと見知った顔を見つけたため、
ハーマイオニーに教えるとハーマイオニーは声を上げながら
階段を駆け下りていった。
クラルスも後に続いた。

『こんにちは、ハグリッド、ハリー』

「おお!クラルス!元気にしてたか?!」

『えぇ、元気よ』

「あぁ、また2人に会えて、私とっても嬉しい・・・
 ハリー、グリンゴッツに行くところなの?」

「ウィーズリーさんたちを見つけてからだけど・・・」

「おまえさん、そう長く待たんでもええぞ」

ハグリッドがニッコリと笑った。
その言葉に周りを見渡すと、人混みでごった返した通りを、
ロン、フレッド、ジョージ、パーシー、アーサー・ウィーズリーが
こちらに向かって駆けてくるのが見えた。
みんな、かなり息を上げている。

ア「ハリー!よかった!」

ロ「どっから出たんだい?」

アーサーはハリーの姿を無事に確認できて、安心している。
ロンはハリーがどこに行っていたのか気になっていた。

ハ「ノクターン横丁」

「「すっげぇ!!」」

ハリーの言葉にフレッドとジョージは叫んだ。
ロンも羨ましそうな顔をしている。

ロ「僕たち、そこに行くのを許してもらったことないよ」

ハグ「そりゃぁ、その方がずーっとええ」

フ「でも、行ってみたいぜ」

『そんなところに行かなくてもいいわ』

「「姫!!」」

フレッドとジョージはハグリッドの姿で隠れていたクラルスに気がつき、
感動の再会と言わんばかりに抱きついてきた。

『久しぶりね!』

ジョ「久しぶり!すごく会いたかったよ!」

フ「寂しすぎて無理矢理にでも連れてこようかと思ったくらいだ!」

『私も会いたかったわ、ジョージ!
 無理矢理はやめてちょうだい、フレッド!』

双子との再会はクラルスにとっても嬉しかった。
ホグワーツで毎日のように一緒にいてにぎやかなのに、
帰省して静かになるとそのにぎやかさが恋しく思える。

『・・・やっぱり、違うのね』

ジョ「姫、なにか言った?」

『ううん、フレッドとジョージは変わらないなぁって思ったの』

フ「もちろん、俺たちはいつまでも姫の騎士さ!」

クラルスが違うと思ったのは、双子とビルのことだった。
双子に抱きつかれたときの感覚がビルとは違って、
そこまでドキドキしなかった、ということ。

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