Harry Potter  ビル

□減点と手紙と試験
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そして、新学期が始まる一日前にハーマイオニーと共に
ホグワーツに戻ってきた。
もちろん、休暇中にビルにお礼の手紙は書いた。
内容は・・・当たり障りなく、でも、逢いたいと。
ビルからクリスマスプレゼントをもらってからは、
ハーマイオニーは「デートはしないの?」ばかりクラルスに聞いてくる。
そのたびにクラルスは恥ずかしくなり「しません!」と言っていた。

フレッドとジョージに久しぶりの意味を込めてハグをした。

ジョ「姫!プレゼント嬉しかったよ!」

フ「俺たちからのも良かったでしょ?!」

『喜んでくれてよかった!
 プレゼントね、使い道が浮かばないくらいびっくりよ』

「「イエーイ!!」」

『褒めてないわよ?聞いてる?』

クリスマスプレゼントは双子らしい贈り物だったため、
クラルスはまぁいいか、と気にしないことにした。
変なものが届いて爆発するより全然いい。
クリスマスプレゼントといえばビルの件だ。
このことはハーマイオニーとクラルス、ビルしか知らない。
フレッドとジョージ、ロン、パーシーのウィーズリー兄弟には
約束通り話していない。
ビルの弟妹には内緒でやりとりをすることも
クラルスにとっては、いろんな意味でドキドキした。

学校が始まって間もなく、二度目のクィディッチシーズンに突入した。
クィディッチの練習から帰ってきたフレッドとジョージから、
次の試合について驚くべき情報を聞いた。

『え?スネイプ先生が審判を?』

ジョ「そうさ、きっと次の試合はかなりきついものになるぜ」

フ「おかげでスリザリンの連中は会うたびににやにや笑ってくるぜ」

『・・・スネイプ先生が箒で飛ぶ姿って、あんまり想像できないや』

ジョ「・・・姫、気にするとこ違うから」

フ「うん、でもずれてる姫も可愛い」

双子はスネイプが審判をする件で頭を悩ませていたが、
クラルスの一言でどうでもよくなってしまった。

『スネイプ先生も全生徒が見てる中で変なことはしないよ
 きっと、公平に審判をしてくれるんじゃないかな』

「「それは、ない!絶対!」」

ジョ「あのスネイプが優しいのは姫だけだから」

フ「俺たちなんて数えきれないくらい減点されてんだぜ?」

『それはフレッドとジョージが真面目にしないからよ。
 自業自得ね』

クラルスの言うことは正しいが、双子の言うこともある意味正しかった。

グリフィンドール対ハッフルパフの試合が始まった。
確かにスネイプが何の理由もなくハッフルパフに
ペナルティーシュートを与えたりと、
なにかとハッフルパフに有利な試合が続いた。
だが、観客席にダンブルドアがいたため、これくらいで済んだのかもしれない、
いなければ、もっとひどい試合になっただろう。

試合の結果は、またしてもシーカーであるハリーがスニッチを
掴んだことによるグリフィンドールの勝利に終わった。
試合開始から5分ほどで勝敗が決まったという新記録までを作って。
スネイプの表情は悔しそうにゆがんでいた。


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