Harry Potter  ビル

□悩み相談
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新入生が入ってきて、約1週間、
クラルスの下には毎日のようにハーマイオニーが
授業でわからないことを尋ねに来ていた。
そんなハーマイオニーをクラルスはある心配をしていた。

『大丈夫かな……』

「なに悩んでるの?」

『ジョージ……』

悩むクラルスに話しかけたのはジョージだった。
ジョージは悩むクラルスを談話室のソファーに座らせて、
自分も隣に座った。

「で、なにを悩んでるの?」

『……じつは、ハーマイオニーがね、よく私のところにくるの』

「うん、よく一緒にいるのを見るよね。それで?」

『私は嬉しいの、妹が頼ってくれるんだもの…でも…』

「うん」

『……あんまり、友達といるところを見ないの』

「うん?」

クラルスはハーマイオニーが図書館やクラルスのところばかりにいて
友達と過ごす時間が少ないことを心配していたのだ。

『私がいてあげられたらいいのだけど、
 私はハーマイオニーの姉で会って、友達ではないの。
 私にジョージやフレッドがいてくれるように
 同年代の友達ともっと過ごしてほしいの……』

「……」

ジョージはクラルスのシスコン度合に苦笑いをするのと同時に、
クラルスがジョージとフレッドの名前を出してくれたことに嬉しくなった。
ジョージはクラルスの髪をなでながら話した。

「クラルス、大丈夫だよ」

『…そう?』

「そうだよ、妹ちゃんはクラルスと同じで勉強好きなだけ。
 ホグワーツに入って知らないことがたくさんあって勉強に夢中に
 なってるだけだよ。
 もう少ししたら落ち着いて、友達と過ごすようになるよ」

クラルスはジョージの言うことになんとなく納得してしまった。
クラルス自身にもハーマイオニーと同じようなことはあったと思い出し、
さっきまであった不安が薄れていくのが分かった。

『…ありがとう、ジョージ』

「もう大丈夫かい?」

『ええ、なんだかすっきりしたわ!』

不安そうな顔から笑顔になったクラルス。
ジョージはそんなクラルスの笑顔を見て安心して立ち上がった。

「さぁ、きっとフレッドが俺たちを探して走り回ってる
 迎えに行ってやろうぜ!」

『ふふ、そうね』

クラルスもフレッドに続いて立ち上がって、
談話室を後にした。


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