長編

□最終決戦
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それからも問題続きだった

発射されるミサイル、一発目はホブスが防いだが
二発目がロックオンされた
防ぐ手立ては残されていない
そして発射される寸前、横から別の車がミサイルの積んだ車に
突撃し敵の車は回転、他の敵の車にミサイルの雨を降らせる形となった

突撃した車は……ドミニクだった


 ラ「ドムだよ!!」

 リノ「あいつはこっちの味方か?!」

 テ「どっちだっていい!!
   助けてくれたんだ!!
   戻ってくれてうれしいぜ!!」


ドミニクの帰還にみんなが喜んだ 
ミサイルは回避できた
しかし、今度は潜水艦そのものが浮上し迫ってきた
敵味方関係なく突っ込んでくる


 『ミサイルがダメなら体当たりですかっ!!』

 レ「あの女イカレてる!!」

 
各自、真後ろに迫る潜水艦に追いつかれないために
スピードを上げる
カレンもぶつかりそうになるが
アクセルを思い切り踏み込みなんとか距離をとることができた


 ホ「ゲートに着く前に奴らに追い越されるぞ?!」

 ラ「このまま逃がすの?!」

 レ「ドムが止める!!」


突如、潜水艦から一筋の光が放たれた


 ホ「熱誘導ミサイルがくるぞ!!!」

 『どうするんですか?!』

 ド「散るんだ!! 岸に向かえ!!」


ドミニクの言葉に従い、ドミニク以外の車は
岸へと走らせる

熱誘導ミサイルはドミニクの車だけをロックオンした
ドミニクは車を氷山の壁に上らせ一旦はミサイルを躱す
またしてもミサイルが戻ってくると
ドミニクは方向転換をして車を潜水艦へと走らせた

ドミニクはさらにスピードをあげ車の前方を持ち上げると
氷山を利用して跳躍
潜水艦の裏手に回ったドミニク
ドミニクを追ってきたミサイルは真っ直ぐ
潜水艦へと直撃したのだった

潜水艦は大きな火柱をあげて燃え盛る
ドミニクは乗っていた車から投げ飛ばされ
潜水艦の近くに転がっていた

二度目の爆発が起きた
その爆発によりおきた炎がドミニクをのみこもうとした瞬間
岸へと向かって走っていたカレンたちの車が
炎とドミニクの間に走り込み守る壁となったのだ

おかげでドミニクは炎に巻き込まれることはなかった

無事に帰ってきたドミニク、
そこに駆け寄るレティ
誰もが待ち望んだ再会だった

カレンだけは複雑な心境だった


 『……』

 ド「カレン!!」 

 『…なんですか?』

 ド「デッカードは 生きているぞ 」


ドミニクの言葉にカレンの目は大きく開かれた


 ド「すまない、
   ああするしかない事情があったんだ」

 『…デッカードが …生きてる?』

 ド「ああ」


カレンは目に涙を浮かべ顔を両手で覆った
言葉にできない喜びが体を震わせた


 ロ「カレン!
   ドムをぶん殴らないのか??」

 ホ「やめろ、ローマン」

 『…っその必要はなくなりました!』


顔をあげたカレンの顔には笑顔が浮かんでいた


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