Harry Potter  ビル

□デート
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「クリスマスプレゼント、どうしようか?」

『そうね…』

2人はクリスマスに逢う約束をしていたため、一緒に選んで決めようと考えた。

「指輪、とか?」

『ビル?!』

「冗談だよ、指輪は今度かな」

クラルスの顔が真っ赤に染まっているのを見て、ビルはクスクスと笑っている。

「僕と付き合ってることは誰かに言った?」

『知ってるのは妹と、先生の2人だけよ』

「先生?」

『"闇の魔術に対する防衛術"のルーピン先生、
 その、ネックレスが見つかっちゃって・・・』

「なるほどね、」

『で、でも、秘密にしてくれるって言ってくれたわ!』

ビルは手紙に書いてあることを思い出していた。
ルーピン先生は"闇の魔術に対する防衛術"の稀に見る素晴らしい先生だと。
良い先生に巡り合えたことは、とても良いことだと思った。

「でも、そろそろ他の人にも知らせたいね」

『そう?』

「だって秘密にしてたらせっかくの虫よけの効果も意味がないだろ?」

『…虫よけ?』

虫よけとはなんなのかクラルスにはわからなかった。
ビルは繋いでいない手も方で、クラルスの身につけているアクセサリーにふれた。

「ネックレスもイヤリングもバレッタも・・・全部、
 ほかの男が寄ってこないようにするための"虫よけ"だよ。
 僕のものっていう証ね」

クラルスはビルの言葉に自分でもつけているアクセサリーにふれた。
今では毎日のようにつけているアクセサリー。
より一層、愛おしく感じた。

「じゃあ、プレゼントを選びに行こうか」

『・・・私も、贈りたいわ』

「クラルス?」

『ビルにも身につけりものを贈りたい…』

ビルは頬を少し染めて、嬉しそうに笑ってくれた。


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