Harry Potter ビル
□監督生
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クラルスはルーピン先生の言葉にかすかに笑みを浮かべた。
その笑みは安心からくる笑みだった。
苦しさも今はほとんど感じなくなっていた。
「ちなみに、それを指摘してきたのはスネイプ先生かな?」
『えっ、なんでわかるんですか?』
「う〜ん、…なんとなくね。
彼のことは気にしなくていい、嫌味なのはいつものことだろう?」
ついにクラルスはクスクスと笑いだした。
同じ先生同士でもそう思っていることに。
ルーピン先生はクラルスが元気になったことに安心して顔を綻ばせた。
『ルーピン先生、ありがとうございます。
すごく心が軽くなりました。
こんな相談をできる人が思いつかなくって困っていたんです…』
「そうなのかい?・・・恋人がいるだろう?」
ルーピン先生は学生時代の悪戯小僧だったときを思わせるような表情だ。。
クラルスは眉を下げて困った顔をした、頬は少し赤い。
『え、・・・その、彼は、もう卒業して働いてて、それに、
悪戯双子と…関係あって…っとにかく、相談はできないんですっ』
最後はもう、なかばやけくそになりながら言い切った。
クラルスは恥ずかしさに真っ赤になった顔を膝に押し付けた。
ルーピン先生はまた肩を震わせて笑い出した。