Harry Potter  ビル

□クリスマス休暇
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そして、クリスマス休暇が始まる前日、
クラルスはホグワーツを去る前にあいさつ回りをしていた。

まずはハーマイオニー、ロン、ハリー

『ハーマイオニー、ロン、ハリー、いいわね?
 クリスマス休暇中に私のもとに変な知らせを送られてくることがないようにね。
 ハーマイオニー、貴女になにかあれば、両親にその説明をするのは私なんだからね、
 そんなつらいことはさせないでね』

「お姉ちゃん、大丈夫よ!
 お姉ちゃんがいないときに、悲しませるようなことはしないわ!」

『ロンもご両親から吼えメールが送られて来ないようにね、
 フレッドやジョージと一括りにされて先生に睨まれてしまうわ』

「うへぇ、それはいやだ・・・うん、気をつけるよ」

『ハリー、クリスマス休暇中は思いきり、遊んで笑って過ごしてね、
 休暇中は貴方に対して変なことを言う人はいないわ。
 でも、羽目を外し過ぎないようにね』

「ありがとう、クラルスがいないのは残念だけど、そうさせてもらうよ」

『じゃあ、みんな、良いクリスマスを過ごしてね!』

次はジニー

『ジニー、休暇中はここ最近の嫌な出来事を一旦は忘れて、
 お兄さんたちとたくさん遊んでね。
 それで、ジニーの可愛い笑顔をみんなにみせてあげて』

「私、今年こそはクラルスとクリスマスを過ごせると思ってたの・・・」

『ごめんね、ジニー。でも、約束するわ。
 ウィーズリー夫妻が許してくださるなら、遊びに行くわ』

「本当に?!ママとパパは絶対に許してくれるわ!約束よ?!」

『えぇ、だから今年はお兄さんたちと良いクリスマスを過ごしてね』

最後にフレッドとジョージ

ジョ「ハーマイオニーが残るなら姫も残ればいいのに」

フ「そうそう、姫のいないクリスマスなんてつまらなすぎて、
  実験に身が入らないぜ」

『両親に会える時は会いに帰らないと。その実験もろくなものじゃないんでしょう?
 お願いだから、休暇が終わって戻った時に2人は退校になりました、
 なんてことにはなってないでよね』

ジョ「さすがに退校にはならないよ、そうなったらママに殺されちまう」

フ「あっても、吼えメールが来るくらいだな」

『ぜんぜん笑えないわよ…とりあえず、ほどほどにね。
 良いクリスマスを過ごしてね!フレッド!ジョージ!』

「「姫もね!」」

クラルスはホグワーツ特急に乗って帰っていった。
いつものメンバーがいない分、コンパートメントは静かで
なんとなく寂しさがあった。

両親と夏季休暇以来の再会を果たすと、
やはりハーマイオニーのことを聞かれた。
クラルスは…

『ハーマイオニーは私以上の本の虫なのは知ってるでしょう?
 2年生になって学ぶこともレベルアップして、
 勉強に燃えているの。だから図書館に通い詰めたいんですって。
 あと、親しい友達のほとんどが残るそうだから、
 ホグワーツの特別なクリスマスパーティーをその友達と
 楽しんでみたいんですって。
 私?私はホグワーツより家でのんびりしたいの』

…と、言い訳をした。
事前にハーマイオニーと打ち合わせをしていたため問題はない。
クラルスは両親とクリスマスを祝い、久しぶりの自分の部屋で睡眠をとった。


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