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□Night sky full of Stars
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第一話
〜入学式・進行中〜

入学式は酷く眠くなる。だけど、次の生徒の声で目を覚ます事になるとは思ってもみなかった。

??「次は生徒代表。生徒会会長、不知火一樹」
一樹「俺は星月学園生徒会会長の不知火一樹だ!俺が白と言えば、カラスも白!この学園では俺がルールだ!天羽翼!!」

翼を名指しで呼び指を指す。が、当の本人を見ると小さな発明品を弄っていた。それを見た梓が肘で翼をつつくと翼は壇上を見て

翼「俺??」
一樹「そうだ!お前を生徒会会計に任命する!ホームルームが終わったら生徒会室に来るように!!以上!!」
翼「生徒会会計??」

翼が不思議に思うのも無理はないと思う。でも、あの生徒会長…誰かに似てる気がする。
私は瞬間的にそう思った。そして、ホームルームが終わると同時に翼は生徒会長に連れて行かれた。

『ねぇ、梓。生徒会長って誰かに似てると思わなかった?』

ふと思った事を投げかけた。すると、梓も同じ事を思っていたらしく……

梓「やっぱりあゆみもそう思ったんだね。僕も誰かに似てるなとは思っていたけど誰だろうね」
『うーん……知ってるような知らないような……』
梓「いずれわかるだろうね」
『それもそうね』

思っていた事が梓と同じで胸が高鳴った。それから、もう一つ気になってる事を聞いてみた。

『そういえば、梓は部活どうするの?』
梓「まだ決めてないよ。あゆみは?」
『私は帰宅部にしようと思ってる』
梓「弓道はもうやらないの?」
『……色が見えなくなっちゃって…もういいのかなって。そう言う梓は弓道やらないの?』
梓「僕もいいかな。中学で結構長く続いたし」
『そっか。まぁ、お互い中学で長く続いた部活だったしね』
梓「よく競い合ってたよね」
『そりゃあ、梓には負けたくなかったしね』
梓「その割には、いつもあゆみは僕に負けてた気がするけど?でも、いつか勝負はしたいかな」
『あはは‪w‪w‪w負けは負けでも糧となるからいいの‪w‪w‪wでも、機会があれば勝負しよう?一応、荷物に弓道の道具は持って来てるし』
梓「なら、いつでも勝負は出来そうだね‪w‪w‪w」
『なんなら、この星月学園で決着つける?』
梓「面白そうだね。受けて立つよ」
『今度は負けないよ?』
梓「僕だって負けないよ?」

梓と弓道勝負の約束をし持って来ている弓道道具を久々に手入れをして弓引きをしようと決めた。

梓「あゆみ、そろそろ寮に帰ろうか」
『そうだね』

帰り道も色々な事を話しながら梓と一緒に寮に向かった。
私はこの瞬間が一番幸せだと思った。……夏入り頃になるまでは……
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