お題

□映アン
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「はぁぁ・・・」
まだ少し濡れている髪を拭きながら、ベットに座り込んだ。
さっぱりして、気持ちがいい。
銭湯の帰り、早く二人っきりになりたくて、髪も乾かさないで飛び出して来ちゃったけど、やっぱり髪くらいは乾かすべきだったかなぁ・・・。
自分の髪をつまみながら少し後悔した。
ちらっとアンクの方を見る。
いつもの場所で、スマホをいじりながらアイスを食べている。
ドキッ・・・
アンクの首筋には、暑さによる汗なのか、それとも髪からの水滴なのか・・・キラリと水が光ながら流れ落ちていた。
前言撤回!!
乾かさなくてよかった!!
さっきまでぺったんこだった髪は、今では少しづつくりんくりんに戻って言ってる。
「・・・おい映司、なにニヤニヤしてる。気持ち悪いぞ」
「へあ・・・?ニヤニヤしてた?」
こくんと頷くアンク。
それは気持ち悪いかも・・・。
反省しながら、またアンクを見た。
目があって。
自然と顔が緩む。
そしたら。
なんでだろう。

アンクも、微笑みえしてくれたのだった。

「アホらしい顔だな」
「酷いなぁ、アンク・・・」

END
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