イナズマイレブン

□ひかり
1ページ/1ページ

くらいくらい。
海の底のような暗さ。
静けさ。
俺の口からぽこぽこと空気が漏れ出す。
1人。
俺は1人だ。
愛されない。
愛せない。
ただ、沈んでいく。
光の届かない、海の底。
俺の涙が、海に溶けた。

ザプンッ・・・

はっとして目を開く。
光が差し込んでいる。
「え、んど・・・う・・・くん・・・」
「ヒロト!!」
君のあたたかい手が、愛が、俺の冷たい心と体を温める。
君は、太陽みたいな笑顔で笑った。
「見つけたっ」
「っ・・・!!」
「大丈夫だ。お前がどんなところにいても、絶対に見つけるから!!」
「・・・どうして?」
「ヒロトが、好きだから!!」
涙が溢れた。
身体が浮いていく。
いいの?
俺も・・・光に触れて。
その言葉に返答するように、君は微笑んだ。

END
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ