イナズマイレブン

□お前だけ
1ページ/1ページ

目を覚ますと、目の前に広がったのは暗闇だった。
何も見えない。
見えなくていい。
そうだ、俺は・・・。
「おはようございます、円堂さん」
「たちむかい・・・」
「大丈夫です。俺はここにいます」
頬に触れられている感覚がある。
安心する。
「うぅ・・・」
「大丈夫です。大丈夫・・・」
立向居に目を抉られた。
脳裏に焼き付いた、立向居の笑顔。
今は立向居以外何もわからない。
「たちむ、か・・・い」
「怖いですか?」
「ん・・・ん・・・」
「でも、目を返すことは出来ないんです。ごめんなさい」
「いらない・・・立向居・・・以外・・・なんにも・・・」
立向居の嬉しそうな笑い声が聞こえた。
「嬉しいです」
「んぅ・・・」
キスされる。
俺にはもう、立向居しかいない。

     END
次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ