仮面ライダー

□いたずら
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〜リュウタロスside〜

目が覚めると、青いシャツが見えた。
亀ちゃんのパジャマだ
珍しく、亀ちゃんより先に目が覚めたみたい。
亀ちゃんを起こさないように、そっと腕をどける。
起き上がって、亀ちゃんをじーっと見つめた。
じーーーーっ。
綺麗な顔だなぁ・・・。
でも・・・いつもとちょっと違う・・・。
あ、そっか!!メガネだ!!
振り向くと、枕元の机のランプの下に、メガネが置いてあった。
それを手に取って、かけてみた。
目の前がぼやぁっとして、よく見えない。
どうして亀ちゃんはこれをかけると見えるようになるんだろう。
メガネを元の場所に置いて、再び亀ちゃんを見た。
まだぐっすりみたいだ。
つん、とほっぺをつっつく。
やわらかい・・・。
髪を触ってみると、さらさらしてて、ふわふわしてる。
僕のとはちょっと違う。
すんすん・・・。
わぁ・・・亀ちゃんの匂いだ・・・。
首元で鼻を動かせば、大好きな匂い。
次は、いつも僕の名前を呼んでくれる口。
唇に触れて、撫でてみる。
ぷにぷにしてる・・・。
・・・。
僕はほっぺたに顔を近づけて、ちゅ、と短くキスをした。
そのまま耳元まで顔を運んで、「大好きだよ」と囁いた。
もう寝よう、と思って顔を上げると、青い2つの瞳が僕を見つめていた。
「あ・・・/////」
「おはよ、リュウタ」
亀ちゃんの声が、僕の鼓膜を揺らす。
「い、いつから・・・/////」
「リュウタが僕のメガネであそび始めた時た時から」
亀ちゃんの手が、僕の頭を撫でる。
「うぅ・・・亀ちゃんのいじわる・・・っ/////」
「ごめんね?リュウタが、可愛くて」
亀ちゃんの腕が、僕の体を包み込む。
「大好きだよって言ってくれて、嬉しかったよ」
亀ちゃんの瞳が、僕をとらえて離さない。
「僕も、大好きだよ」
亀ちゃんの唇が、僕の唇に触れた。
亀ちゃんで遊ぶのは楽しかったけど、やっぱり僕は・・・。
その声で、リュウタって言って欲しい。
その手で、僕の頭を撫でて欲しい。
その腕で、僕の事を抱きしめて欲しい。
その瞳で、僕だけを見つめてて欲しい。
その唇で、僕にキスをして欲しい。
その足で、一緒にいて欲しい。
その笑顔で、僕を幸せにして欲しい。
その優しさで、僕だけを愛して欲しい。
そしたら僕も。
同じくらい、愛を返してあげるから。
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