dreamnovel
□ポーカーフェイス
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「あー、早く着きすぎちゃったな」
今日は冠番組の収録なんだけど、楽屋には誰もいないし今日は一番みたい。
荷物を置いて座ると
「ん?」
ソファーの上に丸まってるなにかがいる。
誰だろう
「…まゆだ」
『…ん』
もぞもぞ動いて顔が見えた
かっこいいまゆがいつもより幼くて見えて頬が熱くなる
「赤ちゃんみたい。」
髪が短くて、あんまり笑わない口元、綺麗な肌
そっと頬を撫でる
「まゆ?」
ゆっくりと目が開いた
トロンとした目で暫く私を見てた
やっと状況を把握したのか口をパクパクさせて
『えっ…まいやんっ?!』
まゆでもビックリするんだって感心して
「おはよ」と声をかける
奈々未とまいまいの言ってた言葉を思い出す
今やるべきよね
___チュッ
わざとリップ音を鳴らせて口を重ねた
『まっ、まいやんっっ』
どんどん顔が赤くなっていくまゆ
かわいくて笑みが溢れる
「まゆのポーカーフェイスを崩したいなら、まいやんの好きなことしたらいいよ」
「あの子は我慢してるだけで全然ポーカーフェイスなんかじゃないんだから」
奈々未とまいまいの言う通り
いつもとは全然違うまゆが見れた
「私…まゆが好きなんだけど。まゆは?」
優しく笑いかけると
まだ顔を真っ赤にしてるまゆが
『まゆも……』
と言って控えめに抱きついてきた
ポーカーフェイスを崩せるのは私だけの特権だったのね